Thee Rang 跡地

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政治的な話題

 んな人でも最近メディアの中で政治的な話題が多いなーと思う事があるだろう。それも無理はない、去る8月6日はヒロシマに原爆が落とされた日、8月9日はナガサキに原爆が落とされた日、そして来る8月15日はニッポンが戦争に負けた唯一の日だ。そういう理由もあり、8月のこの時期は、現代日本にとって非常に重要な意味を持つ時期だ。
 が、僕の体感として、現実問題として政治的な話題というのはあまり表に出てこない。
 学生の頃もそうだったし、社会人になった今もそうだ。国際政治の動向から支持政党の話*1まで、直に耳にする機会というのはあまりない。これを読んでいる人もそうだろうと思う。イギリスでは、政治の話は食事中にしてはいけないという事になっている。また、それをするという理由でアメリカ人を見下していたりする。同様に日本でも、いや和の精神を尊ぶ日本では余計にそうだろう。職場の人間で昼食をとっている際に、いきなり誰かが「先日の○○党の○○の意見には非常に共感したなあ、なぜなら〜」とか言い出してもいいようにあしらわれるのがオチだ。
 さらに、日本では以前学生運動がひどく活発化した時期があった。連日警察官と学生たちとの衝突の様子がテレビに映し出され、ヘルメットとゲバ棒*2バリケードによってアイコン化された学生のたてこもる校舎への突入劇などはいまだに語り継がれる物語でもある。また、一部の残党は当初の目的を忘れ犯罪に走ったりテロに走った。多くの人命が失われ、また多くの財産が失われた。そんな苦い記憶もあってか政治的な話題、とりわけ強い主張などは現代日本社会では退けられがちだ。
 おもしろいものを見つけたので、あるブログ一部から引用。

うちのダンナは当時の仲間だったんだけど、結婚することになって、私の実家で親に会ったんだけど、その時の様子を再現すると...
父親「で、**君は将来、何になりたいと思っているだね?」
ダンナ「はい。職業革命家になって、日本における社会主義革命を主体的に担いたいと思います
こんなやつとの結婚を許したうちの親もたいしたものだと、いまになって思うよ。で、いまはダンナは「会社社長」。労働者搾取してんじゃねえよ、ボケ

神大じゃ、男子寮を襲撃してきた革マルを返り討ちにして殲滅したよ。
風呂場に革マルの死体が浮いていたらしい.....

 まったく、バイクでツーリングして、有馬温泉つかって、帰ってパソコンで東京の友人とゲーム*3をしていた僕の大学生活と比べると隔世の感どころじゃないなあ、、、笑

*1:僕は小さい頃、選挙について単純に親にどこに投票するのか質問したところ、「そういう事は人に言うことではない」といわれた事がある。思えばこれが僕の中に政治と社会の概念が生まれた瞬間かもしれない。親の言葉がどういう意味かについては色々と考えるところはある。

*2:ゲバルト棒の略。「角材」ともいう。通常は材木屋から買ってきて、ヘルメットともにデモの際にはデモ隊に支給された。全共闘は金が必要だったのだ。この資金は大学から出る自治会費をあてるのが普通であった。安いものは、一回でも何かを叩くと、簡単に折れたりした。デモ隊が過ぎ去ったあとには、道にヘルメットとゲバ棒の山が築かれた。ゲバ棒の代わりに青竹を持った時期もあり、また、学生運動後期になると、先端に釘を打ち付けた角材も登場した。また、右翼との闘争や、内ゲバなどが盛んになると、竹やりもあらわれた。第一次羽田闘争時にプラカードを支えていた棒で機動隊に挑んだことから、角材で武装することが始まったともいわれる。つまり、角材はプラカードの進化したものである。 「全共闘時代用語の基礎知識」より引用。読み応えあり。ただ、今の社会には全くと言っていい程無駄な知識(笑)だが、万が一社会でも遭遇することがあるかも。インターネットというのは便利だが、反面こういった社会的に殺された通念、意思の発露と集積という意味も持ち合わせている。それはwebで仲間を募って練炭集団自殺するという事件が後を絶たない現実に容易に見て取れる不気味な現象だ。ひょっとするとこの先、webカルトというのも出てくるかもしれない。

*3:お気に入りはMSNメッセンジャーについているソリティアショーダウン、Age of Empire2 や Age of Mythology など。