Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

映画のUDONを見てきた

 、めちゃめちゃおもしろかった。焦った。ちなみに以前讃岐うどんについて書いているエントリはこちら。しかし、細かい香川ネタが随所に盛り込まれすぎていてちょっと香川出身or香川在住じゃないと分からないだろうという笑が随所に。しかし館内の何人かはクスクス笑っていたのでそれに驚いた。多分僕でも気づかないポイントはたくさんあるやろうなあ…あんまり書くとネタバレになってしまうので、いくつか感想。
 一鶴の鳥が一瞬出てきたのには笑ったし、 ← これもこのエントリ参照
 小泉孝太郎カップルでうどん屋にきていた藤澤恵麻ちゃんにはびっくりしたし、
 瀬戸○橋記念○園での、トータス松本とユースケサンタマリアの「バンザイ」には本気で感動してしまった。そのシーンでは、讃岐うどんブームとその向かうところがしんみりと描かれていて、その後にバンザイを歌って暗い話題に元気付ける、というようなシーンだった。一部しか歌うシーンは見ることができなかったけど、全部見たかった…DVD発売されたらそういうところ収めておいてもらえるかなあ、、、だとしたら100パーセント買うな
 ただ楽しいとか面白いとかいうだけでなく、いろんな感情を想起させる映画だった。僕はたまたま香川から出てきたので、物語の主題となるようなせりふはダイレクトに僕の心に響いて震えるほどの感動もあった。宇高連絡線が〜っていうセリフも、実体験があるだけに、まるで僕に語りかけているようなセリフだった。
 主題は言うまでもなく、讃岐うどんという香川県民のソウルフード笑。
 でもそれだけで終わる映画ではもちろんなくて、きっと、特に田舎から東京にでてきてオフィスビルで缶詰になって働いているほとんどの人に何かを思い起こさせるもっと大きいテーマを持っている。
 この映画で最も印象強かったセリフは「あいさつのようなうどん」。僕は大学生になって兵庫県西宮市で一人暮らしをしていたころ、実家に帰るときはいつも深夜のフェリーにのって、港においておいてもらった親の車にのって朝の四時ごろ車を運転して帰っていた。もちろん、必ず毎回車をとめて深夜でもやっているうどん屋にいって、あいさつをするようにうどんをすすって家に帰っていた。コシのあるめんに、ねぎをざっと載せて天かすをかけて、ゴマをふってしょうがをたっぷりいれて一気にかきこむ。汗だくになりながら、帰ってきたー!!という実感に浸ってから実家のベッドにもぐりこむのが常だった。
 きっと香川∽UDONだけでなく兵庫∽○○、北海道∽○○、青森∽○○、佐賀∽○○などといったようなソウルフードをもつ人々たちには感動できるテーマに仕上がっているはずだ。細かい香川ネタは別として、そういう人たちがこの映画を見て郷土を大事にする気持ちを強くして*1、ついでに香川の讃岐うどんにも興味をもって食いにきてくれたらうれしーなあと思った。
 追記:CGも新鮮でおもしろかった。NYの撮り方も凄くうまいと思った。映像面でも非常に楽しめる作品やと思う。

*1:ソウルフードは常に人の心の奥にある料理なのだろう。そこに国境とか人種の違いはないようだ。以前、何かのサミットで海外諸国から大臣クラスの来賓を招いてどこかの国で集まったらしいが、そのときアラブからきた豪族は専用のコックと専用の食材を持たせ、晩餐の際に他の来賓たちに提供された高級料理とは全く違ういつも食している料理を食べたという話をきいたことがある。このようなソウルフードについては、これくらいわがままでも全然いいと思う。僕はそういうのにわがままな人のほうがむしろ信用できる。