Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

閉鎖していくサイトたち

 ま世の中に、インターネットのWEBページはどれくらいあるのか知らないが、多分人類の数と同じくらいは余裕であるだろうと思われる。また、こういうことを書いている今まさにこの瞬間にも次々と新たなWEBページが発生していっている事だろう。
 僕は初めて自分のPCを手にした2001年以来、六年間インターネット上の社会と関わってきた。関わってきたといっても末端の末端という感じだったが、一参加者としてかなりWEBを楽しんだほうだと思うし、個人的にもいくつものページを作ってきた。このWEBLOGもその一つだ。WEBを作るのは、中身の文章や構成、画像ファイルなど色々な要素があり本当に楽しい。それら一つ一つにこだわって、書き換えて、反映して目を広げたり細めたりしながら眺めるのは実際作った事がある人にしか分からない事かもしれない。
 僕は以前思い出に残るWEBページというエントリーを作り、いくつかWEBを紹介したことがある。それらのWEBは本当にスバラシイページで、WEBだけではなくきっと書いている人もスバラシイ人達だった。文章というのは時にその人の内面を端的に、露骨に表現する。そういうのに他の人も惹かれたのだろう、それらのサイトはいつも賑わっていて楽しかった。
 そういうページのいくつかは、もう閉鎖してしまった。かつてのにぎわいも夢のごとしで、今同じアドレスにアクセスしても味のないドメイン売却画面や404が出てくるだけとなってしまった。どんなサイトはいつか閉鎖していくと考えると、寂しいもんだ。
 そもそもWEBだからとかパソコンだからとかデジタルだからとか、いつまでもいつまでもデータが残る訳はない。PCを一度でもクラッシュさせたことがある人なら、5年前に作ったバックアップCDが全く使い物にならないという経験をしたことがある人なら、そういう事はなんとなく分かるはずだ。WWWにデータを置いているからといって、そのサーバーがなんらかの原因で壊れてしまえばデータは失われるし、サーバーに残っていても大災害や戦争などでネットワークが分断されてしまえば、データは失われる。デジタルといっても有限だということを忘れてはいけない。
 考えてみれば、意外とWEBというのは儚い。使い物にならなくなるリスクはいくつもある。仮に今、二大大国のアメリカと中国が例えば宇宙資源を巡る戦争を始めたとしたら僕の予想では日本もただのんびりとだけする訳にはいかないだろうしWEBなんてまっさきに規制やら断線やらされてまうんやろうなー。そういえば非常時のWWWのオペレーション体制ってどうなってるんやろうか?年中規制に精を出す中国当局の特性FWみたいなものが出来るんやろうか。まさか今のままどフリーにさせとくのもまずいやろうし…。どういう機関でどういう協議がなされているのか非常に興味のあるところやな。とかっていざ戦争勃発とかってなってじゃあ規制しましょうということで国内を流れるパケット拾い集めてみたら90%がWINNYやらTORRENTやらのダメファイルでしたっていう話になってそう。つーかP2Pがある限り情報規制なんてできない(WINNYにはP2P掲示板を提供する機能があるらしいが、機能しているんだろうか)だろうから全面規制とかになるのだろうか。
 ともかく、今僕が、見ていられるWEBページというのは一期一会だと思って可能な限り大事に読んでいる。大事に書いている。活字でないからといって軽く見過ぎるのは愚かだし、逆に書いている内容云々で評価しすぎるのも愚かだ。ぱっと見たサイトの印象とか、読んでみてうけた感銘とか笑いとか、そういうのを色々ごちゃごちゃにまぜて、そのページが消滅するまで楽しんでみよう。