Thee Rang 跡地

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いつ読

 書する、という習慣を持つ人がいる。かたや、「読書したいけど本を読む暇がない」という人がいる。この違いはなんなのか。
最近電車通勤になってから思ったのだが、電車というのは読書をするのにとても最適な場所だという事が(いまさら)分かった。強制的に体の動きを封じられるし、完璧に時間が区切られている。しかも、ほぼ毎日同じ時間に同じだけ時間を確保できるので、ペースがつかみやすい。周りも基本静かにしてくれるし。

僕は2月に多く電車にのる機会があったのだが、以前から読みたいと思っていた系統の本をamazonでまとめ買いして、電車の時間だけで一気に3,4冊読み終える事ができた。なかなか自宅で読書の時間が取れなかった(PCがあればPCをいじってしまう)ので、とてもリフレッシュできた。


3月は色々とゴタゴタしていたが、また、4月になってまとまった時間の通勤時間を過ごす必要がでてきた。なので、最近は『ちょっと理解に時間かかるけどじっくり読み進めたい本』を読むようにしている。
しかしこれが意外と捗らない。電車の中は車内放送や他の乗客の事などや、目的地での行動(主に仕事)についてどうしても考えてしまい気が散るので、あまり思考を掘り下げる本は向いていない。また、感情の持続が必要になる小説などにもあまり向いていない。どちらかというと、エッセイや新書、ビジネス本やHowTo本などパッパッと読めてさくさく進んでいく感じの本が向いている。じっくり考えさせられる本は、電車では『目を落す』程度にとどめておいて、後で家で時間をとってめくりながら思考を整理していく必要がある。


社会人になると、学生の頃の様に昼に衝動的に買ってきた人気ミステリを夜中布団のなかでゴロゴロしながら読んでいて、読み終わったのがもう朝だったみたいな事は許されない。なので、夜の時間は削れない。しかし、多くの方は日中の仕事はもちろん、休日も家事や用事、育児、買い物、飲み会、、、他にもPC関連ではWeb巡回やらFacebookやらblogやらTwitterやら2chやらヤフオクやら放射線量チェックやらでとてもではないが読書に回す時間など作るのは難しい。


これが「読書したいけど本を読む暇がない」という言葉の背景だ。
そのとおり、皆は忙しい。読書するのは、わりかし贅沢な時間の使い方に分類される。


そう考えると、個人的には電車、特に満員電車は嫌いだった(これが理由で学生時代中型バイクの免許を取りに行ったほど)のでできるだけ避けるようにしていたのだが、しかし、まとまった読書時間を確保する手段と考えるならばそう悪くはないんじゃないかな、とも思った。


目下のところ、障害となるのはiPhone。この端末だけでPCを持ち歩いているのとそう変わらないパフォーマンスを発揮するので、侮れない。なので、電車に乗り込むときは、『社内では絶対にiPhoneに触れない』というような厳しいマイルールを課す必要がある。(たまに必要性があってiPhoneを触ってしまうと、そこからはもう読書そっちのけでiPhoneタイムに突入してしまう。)


以下、通勤読書のススメ(マイルール)

  1. ターゲットとなる本と読む順番を予め決めておく
  2. 読むと決めたあ本はかならず常に持ち歩く(例えハードカバーであっても!)
  3. iPhoneiPadの誘惑は強い意志で断ち切る
  4. 電車では身体的な負担をなるべく軽くするべく、必ずカバンは網棚に置く
  5. 椅子に座れたら、カバンを机がわりに手をおいて本を読む
  6. 本は片手で開き、めくれるよう練習する。(例えハードカバーであっても!)
  7. ヒモのしおりを指でピンッて弾いて外す瞬間に快感を覚える。
  8. 周りの客は悪魔だと考え、一切見ないようにする。
  9. 本を読み終わったら、静かに閉じて余韻に浸る。
  10. 眠くなったら、静かに本を閉じて寝る。(我慢して読んでも効率悪い)