Thee Rang 跡地

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どこ勉

 から、マクドナルドや喫茶店で勉強をする人たちが理解できなかった。そこは飯を食うトコであり、お茶を飲むところであって、勉強をするところではないだろう、と考えていた。あまつさえ、図書館で勉強する輩も全く理解できなかった。落ち着いて本を読むべき場所で、なんで勉強なんかしてんだ、と。そこは目先の試験や課題に追われて知識を詰め込む場所ではないんだ、市中では中々手に入らない、人類の偉大なる先人の残した知恵の一欠片を、ありあまる好奇心を抑えてしずかに繙き、著者と静かに語らう場所なんだ、とか思っていた。

しかし、どうやらこれは田舎者の視野狭窄だったようだ。

まず、大学に入った時の事だ。ものすごく立派な図書館があった。うきうきしながら入ってみると、勉強している人で一杯だった。試験前ともなると、もう座る所すらない。僕は、神聖なる図書館で、大学生がこんなに必死になって試験に追われ机を長時間占拠するとは何ごとか・・といきり立った。図書館もさぞこまっているのだろうと感じた。そのうち規制されるだろうと考えていた。
ところが、事実は違った。

図書館は別に勉強を迷惑になぞ思っていなかった。むしろ、学生が勉強に使うのであれば結構結構というような捉え方をしていたフシもある。あまつさえ、勉強するのにおあつらえの一人用机まで並べられている始末で、ここではじめて、僕は図書館とは(是非はともかく、社会通念上は)勉強してもいいところなんだなあ、としぶしぶながらも理解した。


茶店などで勉強する人たちについても、今は特に何も思っていない。そりゃあまりに混むときにがっつり占拠されるのは迷惑以外の何者でもないのだろうが、空いている時間に机を使って、勉強や仕事をするのは特に悪い事ではないのかなーと思ってきた。
なぜならば、僕が最近そのような利用の仕方をさせてもらっているからだ。われながら、まったく現金な人間だ。


家で勉強で仕事に集中できないのは、これは当たり前だ。家では家事やら用事やら、大量にやらなければ行けないことがある。あまりモチベーションの上がらない勉強や仕事をするとき、人はついつい別の用事に気を取られ、あれやこれやと気と手が散ってしまいやるべきことに集中して取り組めない。
茶店であれば、家事などからは隔離された空間なので、そもそも気の散りようがない。


お店側からしても、空いているときに店に客がはいってくれるのはむしろプラスなんだろう。何かしらのメニューを注文してくれるという前提条件はもちろんとして、客の入っていない喫茶店というのは、通行人はあまり入りたがらないものだ。喉がかわいたから、ちょっと座って茶をしながら話したいとか、そういうときにふと喫茶店を見て、人がちらほらいる店と、まったく人がいない店とではどちらを選ぶだろうか。全く人がいない方は、なかなか選べないのではないか。


僕個人としては、PCの電源を取れるかどうかというのが非常な関心ごとだ。これが、大手チェーンではかなり難しい場合がおおい。だいたい、運がよければコンセントがつかえる席に座れる・・というくらいのもんで、通常はバッテリーで我慢しなければならない。
僕はまず、コンセントが確保できるかどうかを確認してから喫茶店に入るようにしている。


という事で、最近、たまーに、空いている時間に近所の喫茶店にお世話になっている。・・・いつもロイヤルミルクティーしか頼まないので、今度プリンでも注文しよう。