Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

海外でソフバンiPhone4を使ってみる

 イトルの通り、ソフトバンクで購入したiPhone4を海外で使用できたというおはなし。

ソフトバンクには、標準で海外でのデータローミング(いわゆるパケット通信)を一日定額制で提供するプランがある。これを利用するには、海外旅行をした際に、設定の「データローミング」という設定をONにするだけで良い。非常に手軽に、海外でもデータ通信を行う事ができる。どれだけ通信しても一日1480円というプランで、海外へよく行く人にとっては結構ありがたいサービスのように思う。
しかし、一日1480円は地味に高い。10日いるとすれば、データ通信だけで日本にいるときの電話代金の3か月分くらいが一気にかかってしまう。しかも、海外にいる間日本の電話料金が免除される訳でもないので、二重払いのような形になってしまう。

という事で、データローミングをする事なく、現地のSIMで現地の電波を捕まえるべし。ただし、日本のSoftbankで買ったiPhone4は全てSIM LOCKという物がかけられており、Softbankが提供するSIMしか認識しない(=Softbank、もしくは海外でのSoftbankとの提携キャリア以外の電波を掴めない)。このSIM LOCKを解除するには、すこしテクが必要になる。
なので、以下は僕がGWにタイのバンコクに行った際に行った方法を以下にメモ書き程度に記載。ご利用は計画的に、自己責任で行ってください。
ちなみに、タイで発売されているiPhone4は、基本的に最初からSIMロックフリー。なので、タイでiPhone4を買えば何も問題はないのだが、日本に持ち帰ってSoftbankの格安プランを使えないこと、本体が27000バーツ(およそ78000円)もすること、などあまり旨みはない。

前提条件:iOS4.0(僕の場合。より新しいバージョンについては各自調べよう!)*1

  1. 何はともあれJailBreak
  2. Cydiaから、SIMアンロックツールである、"ultrasn0w"をインストール。Verは1.2.2。
  3. SBSettingもインストール。メニューにultrasn0wのON/OFFを入れる。
  4. 当然ultrasn0wをONにする。
  5. 現地で、SIMを入手する。
    タイでは、コンビニやスーパーなどで色々なキャリアのSIMが普通に売られている。キャリアによってプランが違うのだが、僕が使っていたDTACのSIMは、90バーツ(250円くらい)で無料通信10hがついているものだった。それを使い切ると、チャージする必要がある。チャージは、セブンイレブンの専用端末で簡単にできる。専用端末に自分の電話番号を入れEnterキーを押し、金額を店員に告げ金を払ったらすぐにチャージされたというSMSが届く。その後のデータ通信は4分で1バーツ。電話番号が割り振られ、現地で通話も可能。確か3分通話で1バーツくらいだった。嫁が使っていたのは、AISというキャリアのSIMで、50バーツ(140円)で買って、400バーツ(1100円)チャージして、200h使い放題というプラン。データ通信専用で、電話による通話は不可能なものだった。
  6. 安全ピンの先端や、クリップを伸ばした針金で、iPhone4の右側面の穴を強く押し、SIMを取り出す。この時、部品が小さいのでどこかに飛んでいってしまわないように注意。iPhone4に使われるSIMはMicroSIMという規格のもので、通常のSIMより一回り小さい。
  7. 現地で買ったSIMを、MicroSIMサイズにカットする。このとき、金色の金具の部分をSoftbankのMicroSIMと重ねあわせて、フチをはさみでザクザク切っていくと良い。少々いびつでも構わない。SoftbankのMicroSIMを切ってしまわないよう注意。もちろん、自分の指にも注意。
  8. Softbankの黒いちっぽけなSIMを絶対に無くさないように保管する。
  9. AirPlaneモードを何度かOn/OFFすると、無事に現地の電波を掴みます。ダメな場合は、iPhone4を再起動。(スリープボタンを長押しして、電源を落とすボタンをスライドする。)大抵これでいけるが、それでもダメな場合は、ultrasn0wを再インストールする、再起動を繰り返すなどしてみよう。
  10. 電波が立てば、電話できるSIMであれば普通に電話できる。もちろん、電話を受ける事も可能。自分の電話番号はたいていiPhoneがSIMを認識した瞬間にSMSで送られてくる。
  11. 電波の横に、"E"マークがつけば、データ通信も可能。日本では"3G"という文字がおなじみだが、タイではごく一部のキャリアしか3Gをサポートしてない*2ので、"E"はEdge接続を行っている事を指す。このEがついている間は、データ通信を行っているとみなされ、残り時間が減っていってしまうので注意。
  12. 使わない間は、SBSettingか、設定メニューから"3G通信を行う"という項目をOFFにしておこう。

とまあ以上で、無事にタイでも電話もできるし電話も受けれるし、データ通信でGoogle Mapをカーナビやレストラン検索として使ったり、SKYPE OUTを使って日本にもタイにもタダで電話しまくってみたり、グループチャットで普通に友達と会話して写真を共有してみたり、Foursqureでチェックインしまくってみたり、いつもどおり携帯メールやGmailを使用したり、というのが可能になる。ちなみに、僕がバンコクで汗だくでシンハを飲んでいる写メと位置情報をグループチャットに送ったら、一人の友人からは台湾でシューマイを食っていると返信がきた。

今回は、特にカーナビ機能に助けられた。渋滞状況が標準で提供されるのも素晴らしすぎる。道順やショートカットの道、所要時間などの情報がドライブ中、とても便利だった。
不慣れな土地でのiPhoneの頼りがいはまさに神レベル。こんな便利なガジェットに電話機能も付いているなんて、なんて素晴らしいんだっ。

なお、以下は注意点。

  • こういうSIMには大抵利用期間があり、一定以上チャージされないと向こうになってしまう場合が多い。頻繁に渡航しない限りは、SIMや割り当てられる電話番号は一度限りのものと割りきって使おう。
  • 残りのデータ通信時間や、残りのチャージ金額を知る方法はキャリアによって異なる。送られてくるSMSでガイドされている、もしくはSMSでに記載の電話番号にかけた際に自動音声で案内される場合が多い。表示はタイ語だが、電話番号は識別できるのでとりあえずかけてみよう。英語の案内もある場合がある。
  • JailBreakした状態ではSoftbankのサポートは受けられないので、そのつもりで。

SIM切り。適当で良い。(ハマりさえすればいい)。

dtacの電波をつかみ、電話番号確認コマンドを打って番号確認している所。WiFiがある所では問題なくInternetにつながるので、データ通信は切っている。

*1:4.3.1でもultrasn0wは普通に動くようだ。BBにだけ注意。参考:「http://xiaolongchakan.com/archives/2511861.html

*2:サポートしてるといわれるTrue MoveのSIMを使ってみたが、こちらは電話はできるがデータ通信ができず、ゴミになった。