Thee Rang 跡地

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Bet on Casino!

 本でカジノは違法というのは周知の通り。小学生でも知っている。しかし、そんな日本にもカジノを作ろう!!って息巻く人たちもいるにはいて、しぶとく法案を捏ねくり回しながら、刑法第23章「賭博及び富くじに関する罪の壁を突き破ろうともがいているようだ。

日本において物事に金を賭けるのは、明白に犯罪行為だ。

たとえば、麻雀で金を賭けるのも違法ゴルフに行ってニアピンやらドラコンやらで金を賭けるのも違法。もっといえば、父と子が、プロ野球チームを応援していて、巨人が買った場合は父が子に飴をひとつあげて、中日が買った場合は反対に父が子から飴をひとつ没収する、といった行為でも違法となる。

みなさん、胸に手を当ててみてほしい。今までに、刑法第23章「賭博及び富くじに関する罪」に抵触する罪を犯した事はないだろうか?

大人の遊び
ここで、無いです。と明確に即答できる人は、このブログの読者には一人もいないだろう。それくらい、賭けるってのは社会生活において自然な事だ。

僕は個人的には日本に雨後の筍のように湧いてきたカジノ構想には、賛成をとなえる者だ。

僕のなカジノ体験は、中学生の頃に訪れたラスベガスが最初だったが、あの雰囲気は衝撃だった。大の大人が揃いもそろって賭け事を行う機械の間をさまよい、思い思いにゲームに興じている光景を見た。それまではゲームなんて子供のする事だと思っていた。ましてや、アーケード(?)ゲームに大の大人が熱中している姿なんぞ、決して日本にないものだった。
それが利益を産む行為だから、というのは分かってはいたのだが、その時僕は『人間は大人になってもゲームがしたいもんなんだなあ』と感動した。あの、少し熱に浮かれている異国の大人たちの表情が、いまでもありありと眼前に思い出されるようだ。

日本でカジノ!
カジノを日本に作る事のメリット・デメリットは様々な所で議論されている。観光客を誘致できる、雇用創出につながる、違法賭博を撲滅し税収の向上を図る事ができる、ってのがよく言われるメリット。デメリットとしては、治安の悪化の問題や倫理上ギャンブル行為をよしとしない事、青少年の感化、現存するギャンブル(競馬、競輪、競艇、そしてパチンコ)への打撃、さらには性病の蔓延までが危惧されている。

危惧する点はごもっともだと思う。
しかし日本の産業界のこれからを考えると、とてもではないがこれまでのように右肩上がりの成長を続けていくことは困難だろうと予測できる。経済・産業にリードされていた時代は終を告げようとしていて、経済的に潤っていた間に整えた街や文化などの観光資源を活用し、中国人を主なターゲットとして、再び第三次産業が賑やかになってきているのは周知の事実といえる。
日本の人口構成を眺めてみても、10年後、20年後により一層の経済成長など望むべくもない。よほど奇跡のイノベーションが連発すれば別なのだろうが、ここまで世代間格差が叫ばれているこのご時世に、のんきにこれまで通り年金を貰う事を夢みて、永遠に給料が上昇していく事を夢見る人間などどこにもいない。世界中の観光客にアピールし、第三次産業を発展させていく事はこれからの日本に欠かせない価値創出の一手段となるだろう。

倫理だ治安だ教育だに悪影響がある、ってのは一理ある。しかし、これは現実というものをより身近に体験するいい勉強の機会ともとらえられるのではないか。それに、外国人観光客の増加や多国籍な労働者の流入によって、英語教育も活発になって行く。

そんなものいらんとコンサバな人たちが頑張ってみても仕方がない。子供たちが成人を迎える頃、英語の必要性にぶち当たった彼らが、ろくな英語教育を施さなかった国や学校にどれほど悪態をつくか、知らない訳は無いだろう。

治安にしたって、日本の治安の良さは世界中の知るところであり、それを逆手にとって治安のアピールやカジノ区の治安維持モデルなどを研究して、逆に海外に売り込みに行くといったことも考えられる。これまでの日本が築いてきた有形無形の財産とうまくコラボレートする事により、弱点を逆に長所にする位のしぶとさは、まだ日本人は失っていないものと思って良いのではないか。と思いたい。

極めつけはパチンコや競馬と競合するという懸念。これぞまさに噴飯物、これらグレーゾーンのギャンブルが存在する事事態、自衛隊よりはるかに超法規的措置だと考える。競馬はその伝統によって少し格の違うギャンブルといった感じなので、なくなることを心配する必要はないだろう。パチンコについては、個人的にまったくやらない上に、存在自体が脱法と利権の権化のような仕組みであるので、無くなってしまっても一向に困らない。
競合が怖いなら、逆にカジノに勝てるような仕組みづくりを進めていけばいいだけだ。商売をする以上、市場原理から逃れようなどと考えてはならないし、それを許してはならない。

今後の展望
超党派議員による議論が進み、仙台に震災復興支援のためカジノをつくって金を集めようなどという仰天プランも真面目に議論されている。世界の先進国のほとんどはカジノを合法として認めているし、日本からでもオンラインカジノは楽しめたりする。賭博サイトにアクセスしてアカウントを作りさえすれば、プレミアリーグを見ながらリアルに金をかけてその勝敗に一喜一憂する事も容易だ。カジノは意外と身近に迫っている。

日本も利権を囲い倫理だなんだと理屈をふりまわした所で、いつまでも超然と佇むわけにも行かなくなると思われる。いつか日本にカジノが産まれる日がくるだろう。日本にそれをできる元気があるうちにやってしまわないと、それすら出来なくなってしまってはもう目も当てられない。

今、世界でもっとも大きいカジノはアメリカではなく、マカオにある。ついでにいうと、カジノ収入が最も大きい都市も、ラスベガスではなく、マカオである。
これまで先人が培ってきた日本の価値を、カジノ産業という新たな世界市場におもいっきりぶつけてみるのは思考実験としてとても面白い。マカオなんて一瞬で蹴散らせると僕は期待してるんだけどなー・・・。