Thee Rang 跡地

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駄菓子ウマし

 くつになっても変わらない味がある。16歳の頃部活帰りに食っていたお菓子は、いまでも会社帰りに衝動買いして食ってしまう。

コーンポタージュスナック

一袋30円のミニサイズがお気に入り。Lサイズは一袋100円でたっぷり入っているのだが、身体を悪くしそうで気が進まない。
高校の頃は部活が終わったあと、よくチャリをこぎながらこのお菓子をほおばって帰路についたものだ。ほどよいサクサク感と、臨場感たっぷりのコーンポタージュ味が悪魔的にやみつきになる超優良菓子だ。製造元は、うまい棒の製造元として有名なリスカ。個人的には、うまい棒をはるかに凌ぐ実力を持っていると考える。
この商品の隠れファンは多い。しかし、意外や売られているコンビニやスーパーは限られていて、どの店に入っても手に入るというものではない。
そのため、コーンポタージュスナック愛好者にとって、この商品を購入できる店舗は確実に頭に入れておき、極力その店で消費活動を行うようにスケジュールを調整するのは必須の心構えであり、多くのファンが無意識のうちにこれをやっている。
売上の伸び悩みに頭をかかえているスーパーの店長さんは、まず自分の店の棚にコーンポタージュスナックのSとLがきちんと揃って置いてあるかどうかを確認する事がなにより大切だ。
注意点としては、あまりに有名すぎるためパチものが多いこと。所詮パチモンはパチモン、純正品に比べ風味、食感ともに大きく劣るものばかりで、決して手を出してはいけない。
キャベツ太郎

一袋20円という奇跡の価格破壊、そしてソースと青のり(表面のカリカリした青いのはキャベツではない)の絶妙のコンビネーションが、暴力的なまでのウマさをかもしだす極上の一袋。
かじるときは一気に奥歯でいくもよし、前歯でカリカリするもよし。歯にくっつきにくいので安心して口に放り込めるし、芳醇なソースの香りは手に取る者の期待を裏切らない。
そしてこの一袋の量がまた絶妙だ。
ちょうどキャベツ太郎の味わい方を自分なりに見つけたかな・・・という時に、一袋が終わってしまう設計になっている。湧き上がる物足りなさを鎮めようと指についた粉を舐めとる頃には、脳内麻薬の作用により自然と次の袋に手が伸びる。脳内麻薬の作用とあっては、抗う術などあろうはずもなし。
畢竟もう一袋、もう一袋と次第次第に人間の欲求に引きずり込まれ、初期投資20円が60円、80円と倍々ゲームで嵩んでいく。満足いくころには目の前に3,4の空き袋が転がっているというのはザラで、僭越ながら僕はこれを『駄菓子界のわんこそば現象』と命名したい。
三つ子の魂百まで
むかし、感動と驚きとともに味わったものはいつまでたっても褪せることなく、新鮮な味わいを提供してくれる。上記二つの他にも、ちっちゃいカップにはいったヨーグルトモドキで木のへらですくって食べる菓子(名称不明)、わさび味がするポテトチップスの『わさビーフ』など、個人的に思い入れのある駄菓子は枚挙にいとまがない。
将来は海外に住みたいと考えているが、割とマジに海外ではコーンポタージュスナックが手に入らないだろうというのが心配の種だったりする。
コーンポタージュスナックは20年選手、キャベツ太郎に至っては今や30年選手だ。こういった素晴らしいマスターピースは、時代を超え、子供たち(と大人たち)にいつまでも食され続けることだろう。