Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

上下の中

間はある組織において、自分より上の立場の者はよく見るが、下の立場のものにはあまり気を払わないものだ、というか、らしい。なぜか?多分人間は上に行きたいからだ。下にいきたくないからだ。大学の頃も、社会に入ってからもすごく感じる事だがたいてい後輩より先輩の方に嫌なやつが多い。同じように、後輩より先輩のほうが凄い人が多い。本で読んだんだか自分で考えたんだか忘れたが、まあつまりこういう事実はだいたいの人においてあるわけで、この事実は一見さりげないようなものに見えて実はすごい発見じゃないだろうか。僕は今会社を見回すとき、人間は男と女の二種類じゃなく、それぞれに先輩、後輩、をくっつけて四種類とみればいい。そのうちの二種類の人間は自分からよく見えるところにいて、しかし相手から自分は見えにくく、他方の二種は自分の目ではよく見えないが、しかし相手から自分ははっきりと見られている。
 組織の中においては、一人の人間はその上の何かに属している。属している側からすれば上の何かがどういうものなのか気になるのは当然で、いわばその上の性質によって今後の自分の仕事や課題、進路が見えてくる。逆は少し違い、何かを抱えている側からすれば下の何かはあくまで構成要素であって、自分にとっては過去に経て来たものであったり単純な労働力だったり、ひょっとしたらすごく邪魔な存在だったりするかもしれない。そういうものをもっと知って、もっと触れ合おう と思うだろうか?思わないだろう。そうすると組織的に問題のある組織という事になる。ここらへんは昔から普遍的だったらしく、現在社会において敏腕とか豪腕とか言われているマネジメント達はおしなべて戦国武将だったり孫子の兵法だったり、いわば人間の組織としての戦略や歴史について精通している。もしくは大きな興味を持っている。日本において最も大きな都市銀行の、役員という立場まで上り詰めた人と隣り合って飲んだ事があるがはっきりと仰っていた。「所詮組織は人間だ。」大昔のエジプトの壁画に、「最近の若いものはけしからん・・・」といったような内容のものがあるという笑い話があるがそれほど今昔で人間は変わっていないらしい。また、関連して最近耳にした言葉の中で非常に気に入った言葉を紹介すると、『愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶ』。

 さっき後輩を交えて話をしながらすごいいろんな事を計られてるなあと感じた。たとえば、うちはIT企業なのでITの知識がないと話にならない。RPCとかいわれて、ハ??とか言ってるようじゃなめられる。話をしていて、寒い事をいって凍らせたら当然ナメられる。個人的に仕事を投げて、それをやってもらってお礼の一言だけ ってのもこれまたなめられる。今度なんかおごってくださいよー とかいう痛いジャブを笑ってかわしつつ終わり次第すかさず自販機でC.C.レモンをかってお疲れ様 ありがとう とフォロー。僕自身が上をみるときにふところの大きさを非常に見てしまう(見ようとしている訳ではないが見てしまう)ので、どうもそのあたりは気になるところだ。でも後輩の印象というのは非常に大事だと思う。少しの心遣いが大きな印象を作るからだ。人間は未知の物についてはなんとなく過大に想像し、話をしてしまうもんだ。一人へ与えた印象はさらに強められて多くの人に伝わるだろう!後輩と二人で飯でもくいにいったとき、、、給料日前で非常につらい時期、財布には五千円はいっており、一人千円の飯をくったとすると、そこは迷わず払うべきところだ。自分がつらいということは大抵後輩もつらい。そういうときにそういう虚勢を張られると虚勢とは見えず器の大きなお方だな、と写るわけだ。なめられてると、ちょろい人だな、とか思うかもしれないがそれは仕方ない笑 
 そういえば関西と関東で、上の立場の下への接し方というのは結構違うような気がする。社会人になってまだ数年なので大学生か新社会人くらいしかふれあっていないからあくまで狭い世界での印象なのだが、関西は基本的に後輩にはおごりまくる。女の後輩だったりしたらほぼ100%おごる。同世代でも女にはおごる。下手したら年上の女にもおごる。しかし関東ではそのへんはかなりドライで、同年代の女におごるなんてことは見たことないし、先輩が後輩と連れ立ってどこかにいったときも、たいてい先輩のほうがおごることはなくワリカンかすこし後輩がサービスしてもらえる程度である。これは何でだ??? 考えられる原因としては、ただ簡単な話で大学のころの周囲の人間が金持ちだった、というのが案外真相かもしれない。結構なぼっちゃん大学だったので、自分の車をもってるやつなんてのはザラにいたし基本的に育ちのよさそうな人が多かった印象がある。今の会社はいろいろな人がいるが、基本的にはサラリーマンなので突き抜けて金をもっているという人はそんなにはいないと思われる。なので単純におごったりする事が減るという説。もうひとつはやはり関西人の見栄っ張りと関東人の冷淡さの違いか。
  まあそういうのはどうでもいい事だが以上より

 ・後輩からの視線というのは意識して行動するようにしたほうがいい。 
 ・上からの視線というのはあまり気にせずのびのびとやるほうがいい。

 実感として得られる教訓というのは身にしみやすい!ただ割と愚者にはなりたく無いなと思う人なので、歴史に触れる機会があるときにこの二つを思い出して反省してみよう、と思った。