Thee Rang 跡地

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MYパソコン

 いぶん前になるがパソコンを買い換えた。買い換えたといってももともと自分でパーツを揃えて使っていたので、パソコンの中枢部分であるCPU、マザーボード、メモリの部分を揃えたに過ぎないが。以前の環境はAMDのAthlonXP1800+だったが、今回はCPUの選定に結構悩んだ。大昔のAMDチップはパーツとの相性がひどくサウンドカードなどはかなりの割合で認識されないことがあったりして、5.1ch用サウンドカードでも痛い目を見た事のある僕は今回はintelに屈するべきか…とずいぶん悩んだが、intelのチップが載ったいかなる製品の宣伝にもintelの「ポーン ポンピンポンピーン」とかいう耳障りなメロディと供に画面いっぱいにintelのロゴを映し出さなければならない、という規約がやはり気に食わないので、今回もAMDにすることにした。
 色々と調べていくうちにopteronというCPUが大人気な事がわかった。理由はいくつかあるのだが最も大きい理由が二つほどあり、安価である事、クロックアップ耐性が非常に高いということだった。こりゃたまらんという事で早速飛びつくも、日本を代表する電気街・秋葉原に三顧も四顧も礼を尽くせど品切れの連続で少しへこむ。ちなみにopteron146という型番が僕のお目当てで、1つ下の144でも1つ上の148でもなく、146がまさにお値打ち価格で奇跡の耐性を誇る名コアなのだった。WEBなどを見てもかなり人気なようでヤフオクでもプレミアが付きだして、やはり入手は無謀か…!?とあきらめた矢先に秋葉原の某有名パーツショップのプライベートの方で懇意にさせていただいている店員さんが、店に入荷してきた5つのうち1つを僕のためにとっておいたとこっそり教えてくれた。朝にはこのopteron146目当てで行列もできていたらしいが、なんとうれしい心遣いだろうか…!と感動しまくってその店でマザーボード、メモリを購入!早速家にかえってフクジという友人の見ている前で組み立て、今に至る。
 自作パソコンというのは一般的なイメージとは裏腹に非常に簡単で、プラモデルに近いものがある。幸い起動も割合とスムーズに行き特にトラブル等はなかったのだが、こうなると問題になるのはあまった旧マザーボード、CPU、メモリである。しばらくは放置していたのだが職場で使っている特殊なOS環境などに家でも触れ合えるようにしたかったので、その闇OSのドライバOSとしてLINUXが最適なのでその為に旧マシンベースを使う事を決心した。HDDはやはり仕事帰りに秋葉原にいき、20GBのものをなんと1000円で購入。CD-Rは現行のやつを接続し、なんとかインストールまでは完了したものの…ケースがないというのが一番の問題だった。
 PCケースというものはえてして大きい(当然ATX)。そして金がかかる。なのでケースを買うという概念は端から無かったし、かといってむき出しのまま使うわけにもいかない…。そこで思いついた悪魔的奇手が、壁掛けという発想。以前の部屋では壁に飾るものがなかったあまりにマザーボードを壁に貼り付けて鑑賞していた(なんと動作可能なペンティアムProなどのレア物もあった)という事を思い出して考えたのだが、実行は果てしなく困難に思えた。
 しかし成し遂げた。天井は高いが、ピクチャーレールが標準で備えられているオシャレマンションだったので、そこに麻紐をかけてマザーボードのネジ穴に通し、吊り下げる。吊り下げた麻紐にはしご状にしきりをつくり、そこに電源ユニットをはめ込み、HDDはネジを半分まで締めてそこに麻紐を引っ掛けてこれまた天井からつるし、IDE端子と接続する。ここで苦労するのは電源から伸びる配線なのだが、なんとマザーボードの裏側に要らない配線をすべて隠すことで見た目もすっきりし、壁とチップセット接触を防ぐという意味でも最適なソリューションとなった。あとは余っていたマウスや友人から貰ったHappy Hacking Keyboardなどを接続し、モニタに接続して完了。唯一困るのがCDRドライブがない事だが、単純にめんどくさくてつるしていないだけで余っているものはあるので、これも問題ないだろう。
 壁につるしたガラクタからRedHat9が見事に起動する様は感動である。部屋の狭さを嘆いている諸兄や一風代わった自作ライフを楽しみたいと考える諸氏は壁掛けPCに一度トライしてみたらいかがだろう?