Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

テレビの画面の中と外

 放が全くおもしろくない。なぜだろう?昔からおもしろくないおもしろくないとは思っていたが昨日友人の家でテレビをつけて流していたら余計に身にしみた。しかもその友人の家のテレビはゴージャスな大画面プラズマなので迫力のあるおもしろく無さを存分に味わう事ができた。全く本当にどの局を付けてもまるで個性の無いバラエティやクイズ番組ばかりで悪い意味で品質が保たれている。おもしろくないからニュースでも、と思ってもニュースでもどこかの殺人犯の生い立ちとか周囲の人の証言とかどーでもいいような話題に花が咲いており、得意そうな顔の司会者が私の考えでは〜などとぶつ様は見ていて思わず噴出してしまった。一体その番組を見ている人間のうち何パーセントがこのコメントを求めているのだろう。昔、社会の木鐸、報道とはかくありきというように銘打った報道番組があったが(今もあるのだろうか?)、散々キャスターが自分勝手な台詞を吐き続けて批判を受けたり反省をしてみたり、他愛の無いニュースにまで捨て台詞を残したりと全く不快極まりない番組があったのを思い出した(しかしその彼は大のカープファンであるらしく結局嫌いになる事はできなかった。市民の代表を公言してはばからなかった彼は今頃億単位で蓄えた出演料で悠々自適と思うと羨ましい限りである。また、その番組では番組中のCGエフェクト?がかっこいいなあという面でも感動した覚えがある。しかしその後の時間帯に続く番組についてはいまだに好きになる要素がない。)。
 いつからだろうか、テレビが暇つぶしの道具になったのは?そう考えると印象に強くのこっているのは、昔(といっても十数年前だが)ぼっろいテレビの前に家族であつまって、アイスを買ってきてそれを食べながらコント番組などを見たり、洋画劇場などを見たりしていた事だ。なんとなくごっつええ感じくらいまではそういう感じだったような気がするが、今もそういう家庭とか番組ってあるのか?どうも最近の家族がテレビの前で欽ちゃんの仮装大賞にかじりつく図というのが思い浮かばない…なんか年とったみたいな言い方だけれども。その後はもはやテレビは僕の中でただつけておくだけのような存在感になってしまった。もしくは、プレステのモニタ。
 マスコミという団体が第四の権力と言われるようになって久しい。彼らは三権分立のさらに上にいるとも言われ、世論を自由自在に操り国際社会に多大な影響を及ぼす事が可能だ。特に戦後日本のマスコミは、民主主義と平和主義(?)の急速な成長と浸透に伴って大きく立場を向上させた。マスコミ批判をする政治家や著名人は"言論の自由"の旗の下のペンによる集団リンチや各層の"知識人たち"、"市民たち"の批判にその立場を追われていった。僕がマスコミの体質を考えるようになったのは小学校の六年生の頃、ポール・ボネ(藤原泰輔)という人の本を読みだしてからなのでもう10年も前になる(!)が、それだけの時を経てもなお故・藤原泰輔氏の言葉は力を失う事はない。マスコミにしても教育にしても商売にしても(外交や政治は少し変わったけども)現実は何も変わってはいない。まさに氏の言葉にこそ言葉のチカラという表現が当てはまる。夏目漱石の文明論集を読んだときの感動とも似ているが、言葉のチカラとはこういう風に時間を経ても、もしくは経てこそ尚僕の心に響きハッとさせるような文章にこそふさわしい表現だ。例えばとある団体が戦前は散々国民を煽った挙句戦後は嘘も真実もごちゃ混ぜにして反日キャンペーンに精を出したところでそのような団体の言葉にチカラなんぞある訳も無し、あっても信じられる訳もなし。軽佻浮薄、自画自賛な内面を見事に露呈する某キャンペーンは滑稽ですらある。
 ところで先日NHKの集金人が家にやってきた。お金を払えというので、それってTVを持っている人だけでいいんですよね?というと驚くほどあっさりと引き下がっていった。僕としては本当に持ってないので納得してもらって当然といえば当然なのだが、世間にはずるい集金人もいて、学生の頃家に来た人間はテレビが無いという僕の言葉を信じずに「こちらのお宅の方でも電波がとんでいるのが確認されておりますのでお支払い頂きます」とかなんとかのたまった。電波ってのはいまや世界中どこでも飛び交っているもんであまりにも人をなめたこの発言に怒りがふつふつと沸いて来たが、そこはもう僕も20歳を過ぎたいい大人なのでインターホン越しに丁重にお帰り願うだけだった。受信料って例えばケータイのワンセグとかにもかかってくるんだろうか?病院の大部屋などでテレビが一台でもあるとそこにいる患者全員に請求しているという話を何かで読んだことがあるが、なんだかなあと思った。今はどうか知らないが、いまだに白黒とカラーで料金って違うんだろうか。僕は調べないけれどお暇な人は一度そーいうキーワードで調べてみて下さい。まあとはいいつつ最近も他人の家でサッカーやらを見させて貰っている身でもあるので一応僕からもお願いしておきますけども、みなさん日本代表はもちろん、NHKもしっかり応援して受信料で支えていってあげましょう。