Thee Rang 跡地

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誰が”戦犯”?

 ょうど今日、日本時間では昨日の早朝にワールドカップ日本VSブラジルの試合が終わり、一次リーグ突破が叶わなかった日本代表は帰国してくるらしい。どうせなら観光とかバカンスとかゆっくりしてきたらいーのにと思ったが、しかし彼らはプロフェッショナルなので僕らが仕事をそう簡単に休めないのと同じようにそう簡単に休みをとるなんて事はできないんだろうなー。お疲れ様でした。僕はあまりサッカーに興味がない(サンフレッチェ広島が強かった頃は興味があった。)けども、このまま日本のサッカーを是非盛り上げていって欲しいと思った。しかしさすが北朝鮮のミサイルそっちのけで話題になるだけあって、マスコミの報道ぶりも半端じゃない。僕の家にはテレビがないので情報は電車のなかの中吊り広告とか友人宅やオフィスにある新聞・雑誌、あとはインターネットのサイトくらいになってしまうのだが相変わらず持ち上げておいて落とすというのが大好きであるようで、ある大新聞社の主張も一ヶ月前と比べて同じ人たちが書いたとは思えないような論調だ。とかって言ってるとまたマスコミへの文句が続いてしまうのだがどうしてもおかしいと思うのが戦犯という言葉の濫用だ。中には代表チームの個人を名指しで"A級戦犯"などと書いている物もあり目を疑った。戦犯というのは戦争においての法規に反する行為を指すのであってwikipediaによると

戦争犯罪(せんそうはんざい)とは、狭義には戦争に関する法(国際法など)に違反する行為(交戦法規違反)と戦時反逆罪(作戦地・占領地内における非交戦者による利敵行為)を意味し、広義には交戦法規違反に加え平和に対する罪・人道に対する罪を含めた概念を意味する。
具体的には、他国に対して侵略戦争を仕掛けたり、敵兵・捕虜に対して非人道的な扱いをすることなどである。また、民間人に対しての殺戮・追放・逮捕など、紛争や混乱の誘発や報復感情の拡大の原因となる行為と言動も、戦争犯罪であるとされている。
また、日本語の俗語として「敗戦の原因を作った人物」という意味で「戦犯」という略語が多用されている。

ということらしい。日本語の俗語の部分に当たる解釈だろうがしかしこれも元はといえば全く日本の自主性とは関係なしに敗戦時に当時の軍部や政府の要人、一般兵士たちを一方的に裁いた悪名高い市ヶ谷での極東国際軍事(東京)裁判にて戦勝国からおしつけられた裁定であって日本人自ら自称するような言葉では断じて無いし、また使用にもある程度の考慮が必要なものだろう。ましてや本来の意味は上記の通りのろくでもない意味で、どんな試合をしようが日の丸を背負って異国の地で強豪を相手に戦った日本代表のスポーツ選手に投げかける言葉ではないのではないだろうか??まあ、電車の中や居酒屋などで大学生やサラリーマンが口にする分には問題ないだろうが、社会の木鐸を自認する公共の報道機関が軽々しく人に向かって発していい言葉では無い。普段は汚物のごとく軍事的話題を扱うマスコミにしては、少々思慮が欠けるのではないだろうか?
 さらに不可解なのはこのような批判が同じマスコミによってなされない事だ。このような主張には日本の戦犯が主に北東アジアの一部地域から未だに槍玉に上げられるので戦犯擁護だという印象を与ることの無い様にとの配慮であろうか。その時点でどこかねじれている。僕の祖父は戦犯だ。なぜなら、学生の頃に成績は抜群で、その頃のお金の無い秀才の行く陸軍士官学校というエリート学校に入学し卒配される頃にはある程度の役職を持っていたからである。実際に戦地に赴いたというわけではないのに、その役職故に戦犯とされ戦後しばらくは就職先もろくに見つからなかったという。幸い気骨のある人でなんとか職を見つけ、まじめに勤務して順調に出世し、孫がこんな平和なブログを書けるくらい家族を立派に養ってきた。まったく僕が50年前の裁判に文句を言っても仕方ないが、立派なじーちゃんに申し訳が立たないので今現在の不可解なマスコミ様の風潮に愚痴をこぼすくらいの権利はあるんじゃないかなーと思って少し批判的な事を書いてみたりした。
 まあ今日の帰国でしょーもない日本の報道合戦も一段落つくかな?もっとさー、なんていうかそーいうのはホントにいらないので僕のようなニワカファン(これも良く分からない言葉やなあ)って程でもないけど『興味はあるんだよなー優勝?ドイツちゃうかな!選手とか知らんけど。』位の層が読んですごくおもろい記事とか文章を発信して欲しい。でも、何故かスポーツ自体に対しては真摯な大新聞社様たちはかなり詳しく、いろんな層向けに情報発信してるので実は結構感謝している部分もあります。ありがとう。