Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

ATOKで日本語を

 ういったWEBLOGを読んでいるという事はきっとご覧になっている皆様はプライベートでもパソコンを持っていると思います。そのプライベートパソコンの方でATOK使ってる人ってどれくらいいるでしょうか?ちなみに僕は始めてのmyパソコンからひたすらATOKです。
 初めて買ったSOTECの20万くらいのpen3,800MHz、当然メモリは64MBのマシンには一太郎と花子がプリインストールされており、当然同じジャストシステム社製の日本語入力ソフト「ATOK」も入っていた。なので僕は当然IMEなんて知らなかったし、ATOKを使うようになった経緯は自然っちゃ自然なのだが大学に入ってIMEを使うようになってその使いにくさに絶望した覚えがある。
 どこがどう使いにくいかとか使いやすいかとかは他にも詳しいページが山ほどあるだろうが僕の所感としては以下。

IMEの困ったところ

  1. 漢字変換が絶望的に不便
  2. 辞書登録がショートカットキー一発でできない
  3. 語彙が少ない

ATOKのいい所

  1. 話し言葉モードとか関西弁モードとかいろんな文章入力に対応している(もしくは対応しようと努力している)
  2. 変換の際に詳しい漢字の意味や用法などを丁寧に教えてくれる。また、誤用や誤変換を警告してくれる

 まあコレだけといえばコレだけなんだが入力というのは非常に一般的、というか日常的な作業なのでこれらの性能の差は両方使ってみれば歴然である。
 片や世界のマイクロソフト謹製で文字通りwindowsに織り込み済み、片や徳島を本拠地とする日本のソフトウェア会社の『元祖』雄、ジャストシステムの製品だ。ちなみに後者は一太郎という一世を風靡した画期的ソフトウェアのお株を前者に見事に奪われたという経緯がある。しかしこの日本語入力という分野においては日本のメーカーの面目躍如といったところで、IMEが一年や二年で1985年以来の歴史を誇るATOKの使い安さに及ぶ可能性は1パーセントも無いに違いない。
 日本語に限らず一般的に、言語は年月につれて刻々とその姿や体系を変えていく性質を持っていて、語彙や文法などについても洋の東西を問わず常に文化や習慣とは密接な関係を持つ。つまり文化が変われば言葉も代わるわけで若者言葉とから抜き言葉とかがいくら批判されようが、僕は尊敬する金田一春彦の言うように新しい言葉を批判するのはナンセンスだし批判したところで言葉が変わっていくのを止められる訳もないと思っている。なので日本に特化した文章入力ソフトの担う役割は大きいと思うし、これから先もどんどんPCでの日本語表現の機会が増えていくだろうからよりスムーズに、より規範となる日本語の入力をする事が日本人にとっても大事な事になってくるはずだ、と思う。例えば自分の子供にパソコンを触らせる時には、昔僕が文章を書くときに母親や先生などから厳しく指導されたように、適切でないと思われる日本語や誤った用法などは覚えさせたくない。なのでATOKには今後もどんどん日本語に特化していって、軟弱なIMEになど一瞥もくれずに(多分)唯一の和製入力支援ソフトとして頑張っていって欲しい。
 別に宣伝をしてるわけではないが、ATOKのサイトで日本語検定?みたいなのが受けられます。日本語の正しい理解を進めるためにも腕試しをお勧め致します。
 Atok 日本語ドリル (http://www.atok.com/doriru/?w=atokcom)