Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

旅の習慣・雑感

 から遠ざかっている。昔からそんなに旅ばかりしていた訳じゃないが、最近そう感じる。最後の旅は2005年の9月にタイのKho Tao(タオ島)にダイビングに行って夜な夜な蟻の大軍と格闘して以来なのでもう一年近く海外に行ってない。海外どころか国内でもろくに旅をしていない。異国で味わう不安と達成感が懐かしい。達成感は何かというと、異国に行ったときに俺はここまできたぞ、どうだと何か偉いことをしたような気になる事を指す。観光地だったり普通の街だったりするのだが、日本の自宅からの距離を感じると嬉しくなる。
 僕はあんまりたくさんの国をまわった訳ではなく、一つの国に何度か繰り返して行くというパターンが多い。タイに行くのはこの7月で4回目だ。アメリカに行ったのは去年NYに行ったのが3回目。以上。なので旅慣れている訳ではない。もっといろんな国に行ってみたいのだが、しかし一度見てしまったその土地をまた思い出してしまい郷愁のような物を感じてついついリピーターになってしまう。うーんなんでだ。んで、あまりに身勝手な僕の行動は間違いなく同行者に迷惑をかけると思うので、今だ友人と海外旅行にいく勇気が湧かない。
 海外にいったときに気にする事とかする事はだいたい決まっている。極めて人並だ。写真を添えて、振り返ってみよう!なんの芸術性もテクニックもない写真達で申し訳ありません。才能がないものはしょーがない。あと、タイについてばっかりになってしまったがアメリカも大好きです。
▼人と会話したときの印象
 

バオさん。すげーいい人だった。サッカーうまかった。
▼道路の看板
 

単純に国によってデザインの志向とか表現とかが違うのがおもしろい。タイだと文字の見た目が非常に美しい(日本語には敵わないが)ので看板は全て写真にとりたくなってくる。
▼天気
 

天気はその土地と人を形成する。スコールが降ったらとりあえずスコールを浴びてみるし太陽が照ったらとりあえず肌を焼いてみる。空気がきれいならおもいきり吸い込む。

▼食べ物
 

食べ物ってなんで海外にいくとなんでもうまく感じるんだろうか。遠足のお弁当的な効果か?

▼住民の生活
 

どんな生活をしてるのかなあってのは単純に気になる。印象深かったのが、昔タイのどっかの路地裏をさまよっていたときに、ふと目にしたある一家の光景。晩飯の後片づけも早々に、初代ファミコンに興じる幼い兄弟とそれを微笑みながら見ている家族。なんともほのぼのしてしまった。三丁目の夕日が今タイで流行っているらしいが、なんとなく分かる気がした。
▼経済
 

アジア通貨危機の影響を微塵も感じさせない程バンコクは発達している。中心街にいくとスーツを着たビジネスマンは忙しそうにしているし、外国人観光客も至る所でみる。が、反面田舎の方をバイクで走っていると昔ながらの家で細々と暮らす人々のなんと多い事か。これもかつて見た日本の風景だろうか、しかし彼らには幸いにも恵まれた土地と一年を通して温暖な気候が与えられている。貧困層と言われる農村にも生命の力は満ちている。神秘の微笑みをたたえた彼らの表情には、暑さや日焼けした皮膚の痛さも忘れさせてくれる力がある。(余談になるが、タイにおける海外資本に占める日本の割合は二位のシンガポールを引き離しダントツでトップである。ここからも日本とタイの関係の深さが見て取れる。そもそもタイが安定して近代化してきた背景には優れたトップが存在するという事が無関係ではない。プミポン国王という、カリスマ性と愛国心を備えた、優れたエリート中のエリートがいたからこそ数多の政治的、経済的危機を乗り越え発展してきた現在のタイ王国の姿がある。かの国王は日本の天皇とも懇意にされている。王室、経済共に日本と関係の深いタイに、皆さん是非遊びにいきましょう。笑。)
▼若者のファッション
 

当たり前だがタイ(北部・山岳地帯は結構寒いらしい)は暑いので秋服や冬服がない。写真の彼らは広告を貼る手伝いか何かをしている若者達。目出し帽をかぶっているそこのキミはなんなんだ!?

▼店に売ってる物
 

カップヌードルも所変われば品変わる。タイのコンビニの中もおもしろすぎる。がらくた屋とかもおもしろい。パソコンパーツショップとかもおもしろい。意外におもしろいのが、宝石屋とか仏像屋。彼の地ならではの両者だが宝石屋には良質で安いものが多いし、仏像屋はさすが本場だけあって質量ともに安定している。見てるだけで楽しい。

▼自然
 

日本の自然は繊細で箱庭的な美しさというが、やっぱ海外ではそういうのじゃなくダイナミックな造形美とかを期待してしまう。この赤い花もデカすぎ。顔と同じくらいあった。


 そんなところだ。


 海外に居たときにするお気に入りの行動は
▼とりあえず歩き回るorバイクで走り回る

歩くと、道ばたの草や民家の中とか河の流れとかをゆっくり観察できる。バイクに乗ると、風を肌で感じる事ができて、遠くへいける。一人旅の寂しさに、バイクは頼もしい相方になってくれる。

▼街角の食堂かカフェに入り、2時間程外を観察
 

ゆっくり座って街の人々のいきかう様子を見るのがおもしろい。そこから色々なものが見えてくる。バンコクの女子中学生は、トゥクトゥクにのりあって下校していて楽しそうだった。屋台のおかず屋さんで晩飯のおかずをかっていく主婦が多いようだ。交通ルールは日本より難しそうだ。手に持っている本をみると、タイでも日本のジャニーズが人気がある事がわかる。etc。この時間を利用して旅日記、帳簿を書いたりする。持って行った本を読んだりもする。
▼いろんな人に話しかける
 

道を聞いたり、うまい店をきいたり。タイ語の単語帳見ながら、運ちゃんに安全運転をしてくれよって注文つけたり、男前だからモテるでしょ?とか聞いてみたり。
▼一人になる
 

一般にメシは大勢で食うとうまいというが旅先では一人で食う飯もうまい。むしろ、いろんな食べ物をゆっくり味わいたいので一人で食事できる方が助かる。
▼朝寝坊する
 

旅行中といえど休日。休める所はしっかり休む。旅先での朝寝坊の時間なんてこれ以上贅沢な時間の使い方があるだろうか!?いや、ない。
▼意味なく写真をとりまくる
 

腕はないが好きなので仕方がない。いままで頑張ったF601は引退して、これからはV570が活躍してくれるので期待大!
▼動物をかわいがる
 

何故か旅先で動物園に必ずいく習慣がある。水族館も。もちろん今月の旅行でもたっぷりといってくる。

 以上が旅の習慣。
 ちなみに余談だが、海外で最も大きな印象を受けた事と言えば、治安だ。一番最初にアメリカに行ったときに、ロサンゼルスで少し滞在する事になった。このとき僕は14歳で、家族と友人に会いにカリフォルニアを訪れた時だった。最初の夜に、ホテルの下の道路から銃声が聞こえた。見ると、何人かが走って逃げている(あるいは追っている)ところだった。その時は何も感じなかったが、その後日本に帰ってふとその事を思い出し、目の前の日常とのギャップに衝撃を受けた。実体験で感じた世界の広さは違うなあ!と子供心に怖かった覚えがある。夜中にパジャマで五分歩いてコンビニに行けるって、、、素晴らしい事だ!
 うーん旅行が待ち遠しくなる。今回はタイだが、次回は別の所でもいいなー。そういう時間をゆっくりとれる事を願って。