Thee Rang 跡地

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プロフェッショナルのサービスとは

 来事

 ラーメンを食いに近所のラーメン屋へいった。夜は一品なども出している店だ。僕は金曜日だという事もあってラーメンと豚トロ大串焼き、それとおくらと豚トロとうずらのたまごをごはんにかけて混ぜて食べる、「豚トロ丼」を食いたかったので、三つ注文した。
 店員「すみません。大串焼きも豚トロ丼も現在きらしてしまっております。」
 僕は一瞬楽しみにしていた三品が無いと聞いてむっとしたが、その後間髪入れず店員は続けた。
 店員「しかし豚トロ丼につきましては、おくらがないだけですので他の具をお入れすることができます。ネギなどどうでしょうか?」
 僕はむっとしたまま「ネギと海苔をまぶしてもらえますか?」といったら、店員はにっこり笑って「了解しました」と言った。豚トロ大串焼きはどうしようもないので、ラーメンをチャーシュー麺にグレードアップする事で僕は折り合いを付けた。
 店員のもってきた豚トロ丼は、ネギと海苔の風味が相まって、豚トロもとろっとろでごはんに絡んで言いようのない美味な味だった。チャーシュー麺も言うまでもない。僕は大満足で店員にお礼を言って、店を後にした。

 ラーメンを食っている時に、どうも少し離れたテーブルの三人が気になった。若いオシャレな男女3人だった。その内の一人のロンゲのジャケット君と、その向かいに座っている男にどうも見覚えがあったのだ。しばらくして、その人は近所のいつもお世話になっている美容院の店員さんだと気づいた。
 僕がラーメンを食っていると、どうやら三人は食い終わってから一服し、店をでるらしかった。順番に三人が歩いてくる。ジャケット君は僕を一瞥して、そのままレジへ行った。もう一人の男は、歩いてきて僕を見るなり、ニコッと笑って「どうも、今晩は。」と言った。
 その人に髪を切って貰ったのは一年以上前に一回きりだ。それ以降は違う人に毎回切って貰っている。なぜその人に切って貰わないかというと、単純に高いからだ。ピカイチの腕前をもつその人にカットをお願いするとなると僕が普段払う金の二倍は必要になる。だからその人にはずっと髪を切って貰っていなかったが、彼は夜中にラーメンやでちらっと僕の顔を見ただけで僕が客だと気づき、そして挨拶をくれた

 これがプロフェッショナルのサービスだ。接客の態度がおしなべて終わっている東京(もしくは関東)でこんないい接客に一日に、しかも同じ店で二度も体験できるとは驚いた。こういう人達には2倍の給料を払うべきだ。なぜなら、客はかならずもう一度同じ人間のサービスを期待して来店するからだ。A・Bの体験談より、僕をカンペキに満足させてくれたプロのサービスは、瞬発力笑顔だ。基本だが忘れがち。
 楽しい夕食をありがとう、東京都墨田区錦糸町の、JR錦糸町駅北口をでて西に歩いてスグのバツグンにうまいラーメン屋の『漁だし亭』*1

*1:うおだしてい、と読むらしい。りょうだしじゃないので注意。参考→http://www.ikka.org/uodasiHP/uodashitop.htm