Thee Rang 跡地

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汗臭いエントリ

 校の頃のハンドボール部での体験は、今になっても心の中で大きな存在感を持っている。僕らのチームは、強かったし練習をしまくっていた。進学校だったのでものすごく頭のいい部員も何人かいたのだが、おそらくそいつらはハンドボール部に入ったから後に浪人したり大学のランクを落としたりしなければならなかったのだろうと皆が確信している。
 そもそも、冬場はいくら体力をつけるいい機会だといっても、毎日1500mを走り五分をきらないと走り直しというのはあまりに過酷だった。そのうえ普通に練習したあとに陸上部の先生を顧問に迎え入れて、筋力トレーニングのサーキットを組み入れられたりしていた。*1
 そのうえ普通に殴られた。僕は以前のエントリで体罰について以下のように書いたことがある。今もこの考えは変わっていないし、僕が部活を通して考えた事の中でも割と大事な部類に入る。

 体罰 今の同期たちって体罰を受けた事があるぎりぎりの年代じゃないだろうか?ニュースを見てると、教師が生徒の顔をぶったりひざげりを食らわしたりして停職とか懲戒解雇とか、全く意味の分からない話だ。僕自身がそうだったから強く思うのだが、子供は動物として扱った方がいいと思う。極端に言えば三歳未満の子は、言葉で怒られても何が良くて何が悪いのかを判別しにくいというかできないだろう。例えば這ってストーブに近づいた時に母親が強くぶつのは正しい体罰だと思うし、同じように小学校で授業そっちのけで隣の生徒に迷惑をかける子供の頭上に辞書の角をお見舞いするなどは正しい体罰だろうと思うのだが、いかがだろうか。悪い体罰というのは、生徒の耳を平手でひっぱたいて鼓膜を破ったり、床に座らせている生徒を蹴ったりと相手の人格を無視したり身体に障害を残したりする程のものを指すと考える。少なくとも教師に向かって失礼な口をきき、あまつさえ暴力を振るうという生徒に対して体罰で臨むというのはまっとうな教育者だと思うのだが、そのような教育者は処罰され追放される。見てみぬ振りをして放置する教師、陰湿に報復や制裁をする教師ばかりが残る。問題だと思う。ちなみに僕は高校の頃の部活で散々体罰に遭っていた。しかし今考えると良い体罰だったと思う。それくらいアホ猿だった僕は規則や集団というのをナメていたし、それでは決して強いチームにはなれないし成果も残せないという事を文字通り身をもって思い知ったからだ。もちろん前述のような悪い体罰は一切無かった。幸いにして先輩からの理不尽なしごきや陰湿ないじめ、嫌がらせ等は無い部活で、今でも良い思い出である。従って僕の体験によると地元随一の進学校と言われる高校でさえ叩かれなければ分からない僕の様なサルがいたのだから、体罰全てを問題視する今の風潮というのはどうにも不安になる話だ。

 
 他にも、このころはTシャツは練習が終わったら脱いで自分で石鹸でもんであらって部室に干して、翌日着るとかいうことをしていた。部室内には洗ってないジャージや靴が山積みで、いつからあるのかわからない漫画に教科書、参考書など異様なにおいが漂っていた。部活がおわり、待っていてくれた彼女と仲良くかえる後輩を冷やかしたり、隣の部室のやつらとケンカになりそうだったり、どこからともなくやってきた教育上不適切な書籍・雑誌等が部室に忍ばされていたり。。。
 これから先の人生、おそらくあの頃のようにチームの仲間と結束して長い時間を供にする機会というのは無いかも知れない。同じ釜の飯をくった仲、という言葉があるがこの言葉を聴くたびに僕は汗臭い部室と、夏場は雨もふらず40度以上になるクレーコートのやけるにおいを思い出す。テスト前(香川に帰って次の日からテストという事もあった。)に容赦なくスケジュールされる神戸への遠征で、夜中必死で机に向かって一緒に英語の構文150を暗記していたときのことを思い出す。遠征先の自販機で、キャプテンのクセに夜中ビールを買いにいこうとして鬼のようにまじめな副キャプテンに怒られた事もあった。うーん、バカだ。バカすぎるのでここまで思い出して終わり!

*1:部の顧問は、陸上部の顧問の教えてくれたトレーニング方法だけ取り入れ、筋力とレーニングは週に2,3回が適切だというアドバイスは耳に入らなかったようだった