Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

『アルファブロガー』 『情報規制@Thailand』

 僕はいままで色々なサイトを眺める事はあっても、ブログをめぐったりする習慣はなかった。んで、自分でごく限られた目的でblogを作って色々と書いていくうちにいろんな人の書くblogを読むようになり、blogのおもしろさが少し判ってきたような気がしている。僕の考えるblogのおもしろさ↓

  • 好きなことを好きに書ける
  • 本音も嘘も書ける
  • 他人が読んで何かを感じる事を想像する
  • デザインが自由自在に変更できる*1
  • とりあえず写真とか絵とかなんでも載せられる
  • ログが保存される
  • ボケ防止 

 そして、トラックバック(簡単にいうと、『あなたの記事を俺のところで引用したのでお知らせしときますよ!』みたいな機能らしい。)とかコメントとかそういう専用のシステムがあるのも一つの楽しみらしく、コメント欄は僕は閉じているのだがトラックバックは行っている。このblogでも2,3回ほどトラックバックを送信してみたことがある。
 そしてなんと、クーデターの記事に初のトラックバックが来てしまった。それも2個。この場を借りて、お二方にお礼申し上げます。
 そして、よく見ると記念すべき一番最初のトラックバックは、はてなユーザーfinalventさんという人だった。この日、GMAILのチャット機能で「blogが参照されてまっせー」と教えてくれた人が、「このfinalventさんという人はアルファブロガーだよ」と言っていて、なにか有名なグループの人なのかなと思って気にしなかったがあとからどうもアルファというかっこよさげなチーム名が気になったので調べてみた。
 すると、アルファブロガーというのはめちゃすごい人らやという事が判明してしまった。アルファブロガーたるおおまかな定義というのは「多くの人に読まれて影響力のあるブロガー」らしい。こちらのサイトから詳細を見ることができるが、錚々たる面々だ。しかも僕が愛読していたBLOGがいくつか含まれており、うすうすそうではないかなと感じていたエラくてスゴい人達は、どうやら本当にエラくてスゴかったようだ。そりゃそーだろうなあ。この人たちのエントリは、それだけで充分読む価値を生み出している。適当に見つけてきた一次ソースから適当に記事や写真を引っ張ってきて適当に貼り付けたりしてそのスピードを競っている巨大BLOGたちにワイドショー的なもの以上の魅力を全く感じない僕は、スゴイ彼らのそういうところを尊敬してしまう。*2
 かいつまむと、僕が常読していたblogでアルファブロガーな人のblogは下記の人たちだ。
404 Blog Not Found 小飼 弾さん →WEBをうろうろしていたらたまたま見つけたサイト。今読んでいる"The World Is Flat"を読む切っ掛けとなったエントリがあった。こまめにblogを更新する大perlプログラマで金持ちというような印象しかなかったが、なんとテレビに結構よく出ているらしい。どんな人を相手にどんなことを喋っているんだろーか?一回見てみたい気もする。
百式 田口 元さん →昔から有名だった人。blogというかwebサイトというか、ブロガーという概念があまり関係ない人のような気がする。
On Off and Beyond 渡辺千賀さん →僕の尊敬する人が、必読のブログと紹介していた事で読み始めたら、めちゃおもしろくてそのあともついついアクセスしてしまうという感じのblog。多分シリコンバレーのビジネスシーンとかではものすごいイカツい人なんだろーが、blogを読む限りそこらへんのフツーの主婦という感じがして親しみを持ってしまう。
blog.bulknews.net 宮川 達彦さん →シンクパッドを傾けてグーグルの地図を動かすとかいうハックを見てすげーと思ってそれ以来読む。。「plagger」というなんでもできるらしいものを開発したperlプログラマさんらしい。「後の○○である」とかいわれそうなくらい斬新なプログラムらしい。
高木浩光@自宅の日記 高木 浩光さん →ツレがおもろいというので見てみたらおもろかった。オレオレ証明書という言葉を考えた人(だと思う。)最近の見た目がコギレイなblogとはちょっと雰囲気の違うサイトだがその分この人のオーラがにじみでてくるようで見ていて痛快だ。
 最初にトラックバックをしていただいたのがこのアルファブロガーのうちの一人だったというのは嬉しいものだ。おそらく、そのサイトを通して多くの人に読まれて大量のアクセスがあったのだと思うが、そのクーデターのエントリは別に恥ずかしいエントリじゃないし多分普通にニュースサイトとかblog読んでるだけでは触れられない思考だったと思うのでそれで多くの人がタイの政治問題に興味を持ってくれたというだけでもこのblogを、(タダとはいえ)無駄なサーバースペース借りて、帯域借りてまで開設しただけの価値はあったかも。



 ところで、タイの情勢は落ち着いているようでいてやはり異常事態であることに変わりはないようだ。色々とニュースをあさっていると、気になるトピックスを見つけた。
 Manager Online - ไอซีทีสั่งงดส่งSMS-โทรศัพท์การเมืองเข้ารายการทีวี-วิทยุ
 http://w3.manager.co.th/lite/ViewNews.aspx?NewsID=9490000118950

ไอซีทีเผย ขอความร่วมมือสถานีโทรทัศน์และวิทยุงดให้ประชาชนส่งเอสเอ็มเอสและโทรศัพท์วิจารณ์การเมืองเข้ารายการ

 ソースがタイ語なので今のところ正確かどうかは保障できないが、タイの情報通信を管理するMICTMinistry of Information and Communication Technology)はクライソーン・ポンスティ(ไกรสร พรสุธี)氏を通じ 、国内のテレビ、ラジオ各社そしてWEBサイトにまで、不確定的な政治的な話題を扱うことを自粛するよう通達を出したようだ。実際、WEB上の主だった掲示板はほとんど書き込みが停止されている。うーん、ここまでする必要もないような気がするし、自由な政治的討論というのは常識的に考えてメディアで規制するべきではないと考えるが、それは普通の民主国家の話であってタイではそういうのはいらん心配かな。天皇にどんなに不敬を働こうが、官民が団結して国を売ろうが言論の自由が保障されている日本と違って、国王という絶対的なカリスマがいるんだしなー。こういった規制の理由は、文面どおり混乱を防ぐためだと僕は理解した。そもそもSMS(タイのケータイのショートメールサービス)なんて禁止しようが無いだろうし…っちゅーかそもそもwebでの自由な意見交換を完全に防ぐのがいかに難しいかというのはとある大国が証明してくれている。

*1:mixiなどはあのデザインだけでwindowを閉じたくなる

*2:こういったアルファブロガーには経営者やそれに近い立場の人たちが多いと聞くので、当然といえば当然か。