Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

タイポップスの記憶

 近とあるタイポップスにはまっている。別にそのバンドが特別好きだとかそういう訳ではないのだが、ふとした機会に耳にしたメロディが頭にこびりついて離れずに、どうしてもその曲がもう一度聞きたくなってタイ人にどんな曲かを伝えるためにメロディを口ずさんだら、すぐにわかってくれて感動したという曲だ。(決して僕の歌がうまかったという訳ではなく、特徴的なフレーズだったというだけなんやけど。。。)。そして、その歌の歌詞とコードが載っているサイトを発見したので以下にご紹介。
 รักเธอทั้งหมดของหัวใจ (for my brother) -pause
 http://www.kiteronline.com/indy/displaySong.php?id=331
実際に聴くことのできる(ぁゃιぃ)サイトも存在する。
 視聴
 さらに、コチラのほうで歌詞の読み方や意味を見ることができる。是非このサイトを参考に、人生初のタイポップスにチャレンジしてみて欲しい。キーが高すぎて歌いやすいという曲ではないが、胸にしみるいい曲だ。そして曲調どおりの歌詞なのだが、このpauseというバンドは僕もよくはしらないが色々といわくのあったバンドらしい。そこらへんを今度是非つっこんで調べてみよーっと。
 ちなみに僕がこの曲を聴いたのは、タイのパタヤーというビーチ沿いのバーだった。海風に吹かれながら、バンドの生演奏をビールを傾けながらまったりと聴くタイプのバーで、僕はそこで飲み物を飲んでいたわけではなく近くのタイスキ屋で贅沢にもタイスキやらアイスクリームやらをほおばった帰りだったのだが、ふと聞こえてきたバンドの演奏に足を止めて、まさにそのとき演奏していた曲がこのรักเธอทั้งหมดของหัวใจ*1だった。当然歌詞を聴いて意味が判るというわけではなかったが、演奏の合間が突然途切れて、よく伸びた声で『รัก(rak)・・・』と、サビの部分がパタヤの夜空に響く感じが心地良く、つい聞き入ってしまった。こうやって家に帰ってこの曲をきいたりギターで弾いて歌ったりしていると、異国でリアルにmusicに触れ合ってきたという感覚がよみがえってきて、聴覚に関連付けられた記憶っていうのは案外結構なボリュームだなあ、とびっくり。
 このメロディをきいていると、あのパタヤーの夜の湿度、温度、天気、道路、味、喧騒、寂寥感、開放感、におい、疲労、高揚感、ありとあらゆる感覚がありありと蘇ってくる。またいつでもいいから遊びに来いよ、といわれているような気がしてくる。
 僕が行った九月はパタヤは波が高く、きれいな海を見にパタヤのビーチではなくサメット島という所に車を2,3時間飛ばして死ぬほど揺れるフェリーを乗り継いで遊びにいったものの、海の上ではこけそうになるジェットスキーを必死で制御する事しかできなかった。隣で、ヨーロピアンの少女がものすごいスピードで爆走していったのに追い抜かれ、大学時代RGVガンマで六甲を走り、帰りは国道二号線を爆走していた僕は悔しくて仕方がなかった。今度は波のあまりない海面を、思いっきり2ストエンジン*2吹かして疾走したいなー と思っていたことも、思い出させてくれる曲のご紹介でした。

*1:rák ter táng mòt kŏng hŭa jai:「心から愛しています」とかそういう感じの意味

*2:ジェットスキーのエンジンの構造はなんと僕が乗っていたバイクと同じ2ストロークエンジンだったりする。