PSP has come
PSPは今家にある。これは思ったより優れたgadgetで、色々なことができる。以前の日記にも書いたことがあるが、PDFも読めるしテキストファイルも読める*1。そして無線lanが内臓されているのでインターネットでのブラウジングが容易にできる。表示も美しく、何をするにも大画面の美しい液晶モニタが素晴らしい性能を発揮してくれる。
僕は2GBのフラッシュメモリ(メモリースティックデュオ)を一万円足らずで買ったので、つまり2GBぶん音楽を詰め込んで持ち歩くことができる。映像もしかり。僕のPCにはTVキャプチャボードがささっているので、例えば見たい番組をPCで録画予約して、それをエンコードしてPSPに詰め込んで翌朝の出勤時に電車の中で観るという使い方だとか、英会話やドイツ語会話のNHK番組を書店で買ってきて、それをエンコードしてつめこんで通勤電車や移動時間に見る、だとか、使い方は様々だ。圧縮形式にもよるが、おそらく2GBもあれば30分番組なら10本近くは入るだろう。iPODにも動画再生に対応したものは出ているが、しかし画面が小さく文字などをよもうとすると少し読みにくい。その点PSPは、液晶がものすごくキレイなのでTV番組の視聴にも充分耐えうる。
さらに、通勤PSPとかいうソフトを使えば簡単にネット上の情報を自動収集し、それをPSPにダウンロードしてオフラインで閲覧できたりもするようだ。ネット上の情報とは様々なニュースサイトやweblog、さらには青空文庫の書籍までもが含まれるというから驚きだ。
一時期、ニンテンドーDSとPSPはライバルだといわれた。しかし、ニンテンドーDSは売れに売れ、PSPは爆発的ヒットとは行かなかった。発売当初はこの構図が間逆だったのを考えるとおもしろいが、しかし僕が考えるにこの二つはまったくちがうハードウェアだ。ニンテンドーDSは、実に任天堂らしい、バーチャルボーイを考え出した故・横井軍平氏らしいゲーム機だ。まさに任天堂のDNAの結晶といってもいいと思う。ニ画面、タッチパネル、は新たな携帯ゲーム機のおもしろさと可能性を開拓し、そして評価された。PSPはいわば携帯ゲーム機の王道を行く製品で、ipodよりも先にITの先端を楽しむ人たちのニーズをとらえていたと思う。そもそもゲーム機を直接USBでPCにつなげることができるという時点で、いろいろなハックが出回るだろうなあというのは想像が出来たことだし、実際それでワクワクした人が何人いたことだろうか。ゲームの楽しさを追求したニンテンドーDS、ゲームの美しさや機能性、そしてハードウェアの拡張性を前面に押し出したPSP、単純に比べられる両者ではない。
家でじっくりPS2をやるような機会が減った今だからこそ、こういう小回りの利くゲーム機を活用していきたいなー。2006年冬はPSPの冬や。持っててよかったPSP!
*1:しかし音楽をききながらPDF形式の楽譜を読むというのは残念ながらできないようだ。アプリケーションを動かしながら音楽を流せない。