Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

ラマダンの終わり

 界のどこかの国のどこかの人々は、日中何も食わないという時期があるらしい。メシも食わないし、水ものまない。厳しい人は、唾液ものみこまないという。ラマダンという時期だ。どうやらラマダンというのは時期の名前であって、断食という行為自体の名前ではないらしい。そしてラマダンは純粋な太陽暦に従っているので、少しずつずれていき、33年で一年をひとまわりする。一人のムスリムは一生に二度、同じラマダンを経験するという。この神聖な行事の間、ムスリム達は敬虔に教義に触れ歴史を思う。(以上すべてwikipediaからの受け売り)。
 そして、ラマダンが終わった。僕がそれを知ったのはマレーシアの知人からのメッセンジャーで、だったが、身近に会話ができる人間がそういう異教徒の人間だというのを実感するのは今の社会環境ではなかなかレアだったので、すこしびっくりしてしまった。僕が今、仕事をしながら日中水ものめなくなったらどうなるだろうか?当然生産性は落ちると思われる。実際、金融市場でもラマダン時期はオイルマネーの動きが滞るので相場は静かに推移して、ラマダンが終わってから動きが激しくなるという現象がみられるらしい。おそるべし。
 僕はその間、惰眠をむさぼり、満員電車に揺られ会社に出社し、途中のコンビにで朝飯をかきこみ、1000円もする昼飯をかきこみ、同じくらいする晩飯をかきこみ、PSPに興じている。
 前から何回か書いた事があるが、時節柄僕はイスラム教に興味を持っている。一度コーランを読んでみたいと思っているのだが、今読んでいる本*1がどうもペースがあがらずになかなか次のステップに進めない。あいだあいだに文庫本をパラ読み*2するくらいしかできないので、少し読書の調子は悪いのが悩みだ。だれかこれを読んでいる人でコーランを持っている人がいたら、貸してください。(ただし日本語版希望)。やはり、異文化コミニュケーションは理解と会話だ。キリスト教、仏教、イスラム教、この世界三大宗教の中で唯一現在人口が増え続けているというイスラム教に対して理解が乏しいのはなんとなく寂しい話でもある気がする。
 皆様は、どれだけ、イスラム教の事について知っているのだろうか?僕はこのブログを読む人に対して、そのような文化について何も新しい驚きやとか価値観を提供することができない!未熟や。。。いつかコーランを読んで、色々と考えて異教徒なりに何か書けたらいいなー。
 とりえあず雑誌『NEUTRAL』の第一発目、"美しきイスラムの世界"という特集がものすごくよかったので、オススメしておきます。

*1:"The World is Flat"

*2:たまたまかばんの中に備えていたので、小宮隆太郎氏の『アメリカン・ライフ』を数回通読していたが、数十年前のアメリカの社会像は今の日本の社会像にマッチする部分が多々ある。当時、まだ日本が経済的に弱小国だった時代に筆者が目の当たりにした日本とアメリカの文化・経済の違いというのは非常な興味の対象となるし、カタログ通販の隆盛や閉鎖的経済社会の分析など読んでいて勉強になる事は多い。The World is Flatという本を読みながらかつてのFlatではないアメリカ社会についての本を読んだという事で頭の中で色々なアメリカ像が出来上がってしまった。余談だが、この文庫本は大学生協のバーゲンで50円で購入した。