Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

長谷川穂積というボクサー

 強すぎる。長谷川といえばタイの最強ボクサー・ウィラポンを倒して世界チャンプとなった男として一躍名を馳せ、国内でも評価は最高の神戸のボクサーだ。
 先日からスポーツについて何かと書いているが、これはなぜかといえばこの間友人と二人でボクシングジムに見学に行ってきたからだ。その友人は大学でボクシング部に所属しており、試合も経験している。僕は大学時代二年たらずジムにストレス解消と運動不足解消を兼ねて練習生として通っただけなので、減量や試合など本格的な体験はしたことがなかったのだが、しかしスパーリングなどで何度もリングでやっているのでボクシングのおもしろさの1割くらいは分かっているつもりだ。そこで、その友人に誘われとあるジムにいってきたのだが、以前僕が東京で通っていたボクシングジム*1と違ってそこは非常にいい雰囲気で明るく、設備もきれいで料金も練習時間帯も良心的だったのでまた本気で通ってみようかなと思ってしまったというのがスポーツエントリの動機だ。
 他のツレと色々ボクシングの話をしていたら、かならず掲題の長谷川穂積の名前が出る。強い強いと聞いてはいたが一体どれほど強いのだろうと思い、その友人が送ってくれたYoutubeを見てみたら、信じられないほど強かった。

 ↑は、冒頭にも書いたウィラポンとの再戦の模様。9ラウンドを三つずつに分けたファイルで最後のパートのものだが、こんな荒くて見づらい映像でも、二人の凄さは存分に伝わってくる。ウィラポン(wikipedia記事)は、14連続防衛という人間離れした記録を残している。映像をみても、wikipediaの『表情を全く変えずに強打を放つ所から"デスマスク(死者の顔)"との異名を持つ。』との記述がハッタリではないことが簡単に分かる。きちっとガードをかためつつ、理想的な姿勢でしっかりとパンチを打ち出すスタイルは、多分日本人好みするスタイルだろうし、僕も見ていてファンになった。多分今の僕なら、こいつの左フックをくらったらガードの上からでもなぎ倒されるだろうなー、、、。ミット打ちとか見てみたい。しかしそれを上回るほど圧巻なのは長谷川で、的確な右のリードで慎重に構えていると思いきや、ものすごいスピードで踏み込んで伸ばしてくる左ストレートは脅威だ。さらにHIT&AWAYも徹底しておりウィラポンに有効打を奪わせない。しかし接近したときの回転の速さも驚きで、腰が入ったパンチをしっかり出せている。最後は右フックをカウンターであわせてぶっ倒していて、ウィラポンを倒すんだったらこれくらいしかやりようがないだろうな、くらいの絶妙なタイミングで相手の顔面に当てている。手打ちでなくしっかり合わしているあたり、抜群のセンスを感じる。

↑は最初の防衛戦のヘラルド・マルチネス戦の様子。まさに瞬殺。素人目に見ても長谷川の左ストレートの異常なスピードと伸びが分かる映像だ。ロープ際に追い詰められたときの猛烈な回転は一件の価値あり。フィニッシュも的確で余裕を持っていて、ボクシングファンに鮮烈な印象を持たせた試合だった。
 ちなみに長谷川穂積は、2006年の11月13日つまりちょうど来週頭に、3度目の防衛戦を予定している。テレビ中継が入るかどうかは知らないが、日本中のボクシングファンが注目する試合だ。新しい時代のニューヒーローの活躍が楽しみ。
 さらに、僕は徳山昌守*2亀田興毅*3のファンだ。さすがに亀田ではまだきついかもしれないが、徳山昌守との試合は、徳山自身も希望しているし是非とも見てみたいと思う。

*1:最悪なジムだった。錦糸町北口を出て少しのところにある。会長はろくに練習をみることもなく、ミット打ちは別料金だと言い張る。八時半までは練習を開始できると言っておきながら八時前に行くと追い返される。何かと標準語で怒鳴り散らし、ろくにジムの手入れもしない。そりゃ練習生も辞めていくわな、、、笑

*2:サインを持っている

*3:数年前、ほんの少年だった亀田より弱かった現世界チャンピオンも存在する。先日は不可解な判定が話題になったが残念な事だった。これでもかというくらい叩かれていたが、本人はまだ10代の若者だ。マスコミをはじめそこらへんの飲み屋のオッサン、グローブをはめたこともない自称評論家は一体何が嬉しくて彼を叩くのだろうか不思議に思う。亀田本人がWEBLOGにて、マスコミは自分達が率先してイジメをしている癖に偉そうにイジメ問題を取り上げているのはおかしいという文章を書いて非難されていたが、僕は同意だ。