Thee Rang 跡地

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Video Gameは国境を越える

solaponz2006-11-08

 ァミコンの楽しさは世界共通だ、と思った。最近いくつか古いファミコンゲームをやり返してみたのだが、今やっても完全におもしろい。先日なぞは日中六時間ほどぶっ続けでファイナルファンタジー3に夢中になってしまった。
 昔、Nintendo Entertainment Systemは世界を席巻した。世界といっても、僕が分かるのは日本、北米、それからヨーロッパのごく一部と限られた地域ではあるが、それでも日本を飛び出して多くの人に愛されていたのは間違いない。とあるタイ人から、タイ人達の少年達は昔ロールプレイングゲームなどはセリフの意味が全く分からなかったが、それでも楽しむことができたときいたことがある。なんでも、キャラクターと何度も話をして、同じような文字が出てくるようになったら会話が終わったんだな、と判断したりして先に進むという風にするらしい(笑。確かに、HPやMPは数字だし、敵やフィールド、建物もグラフィカルで言葉など分からなくても大冒険ができたのだろう。ドラクエシリーズの敵のかわいさ、かっこよさは半端ない。さらに、ゲームシステムも分かりやすくハマりやすい。それを聞いて、なんか嬉しかった。次のタイでの目標は、できるだけ古いゲームの攻略本を探すこと、とかにしようかな、、、笑。
 タイ、ファミコン、といえば、2003年にタイにいったときのことを思い出す。
 プーケットから帰ってへとへとになっていた僕は、なんとなく歩いてドゥシット動物園まで行ってみた。タイの街をじっくり歩くのは初めてだったので、色々な店に寄り道をして水をかったりジュースを買ったり、肉団子をたべたりパチもんのサングラスを買ったりしながら歩いていた。ふと、カオサン通り近くの、今はもうなくなったゲストハウスへの帰り道に、道に迷って良く分からない路地に迷い込んでしまった事があった。しばらくまっすぐいくと抜けられるというのが分かったのでまっすぐ歩いていたが、道から色々な家の中が見えた。印象深かったのが、幼い兄弟が夕食後なのだろうか、まだ食卓に食器が乗って親が座っている状態でテレビにかじりつき、初代ファミコン*1でなにかのゲームに熱中している後姿だった。彼らの持っているハードウェアは、ゲーム機としてはレトロでもう日本ではあまり見向きのされない代物かもしれない。だが、タイでは現役で少年達が目を輝かせて遊んでいる。プレイステーション2だとか3だとか、ファイナルファンタジーの今度のCGはこうだとか、実写みたいな動きだとか臨場感だとか、そういう話題に支配されがちな昨今のゲーム業界はあまり僕はおもしろくなかったのでゲーム離れという時期もあったのだが、タイの少年達を夢中にさせたゲームとそれらのゲームの本質的な楽しさの絶対値はどちらが大きいだろうか?せめて、同じくらいではあってほしい。

*1:ちなみに僕の初めてのファミコン体験は、大分県のとあるお寺だった。今でも強烈に覚えているが、そのときはエキサイトバイクとベースボール、スーパーマリオ、他のいくつかのゲームを遊んだ記憶がある。何歳の頃だったかは覚えていないが、小学校に入るか入らないかくらいだったと思う。衝撃的だった事しか覚えていない。