Thee Rang 跡地

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電車を使う全ての人達へ@東日本

 うにも不可解なことがある。何度も書いた事はあるが、東京の人達のマナーについて。
 大体の人たちは通勤通学に電車を使っているだろうが、毎日電車を使う中で、マナーについてどれだけ意識しているのだろうか?僕は自分なりのマナーというものを守って使っているつもりだが、どうにも以下のような人達が我慢ならない。僕だけではないはずだ。

  1. 乗車の時に列に割り込む人達
  2. 満員電車で降車の時に、ドア近くにいるのに一旦降りようとしない人達
  3. 明らかに妊婦だったり、立っているのがつらそうな人の前でそれを知りつつも座って悠々と構える人達
  4. 乗車の時、降りてくる人の横で電車に乗り込む人達

 こういう人は、本当に多い。大阪なんかよりも遥かに多い。僕はこういう光景を見て、東京の人(東京に出てきている人達)はマナーを意識しない非社会的な人が多いと勘違いをしてしまっている。よく東京では関西の人はマナーが悪いだとかいいかげんだとか言うが、このあたりのマナーに関しては遥かに意識が高いしよく守られていると言って良い*1。その原因を考えたことがあるが、おそらく、しかってくれる人の存在だろう。関西では、そういう事をしてると必ずそのうちしかられたり、注意されたりする。しかし東京では他人の事など我関せずで、誰かが注意をしているというところも見たことがないし、そういう話をきいた事が無い。さらに悪い事に、僕がそういう人達に注意した事がない。
 一番腹が立つのは1や2のような人で、これがそこらのリーマンや学生風のガキなら、僕が虫の居所が悪いときは黙ってひじで相手のひじをひっかけて後ろにいかそうとしたり、相手の両足のかかとを軽く足でつついて振り向かせるくらいはするのだが、たちが悪いのは、ふつーのおばさんや、むしろちょっと上品な格好をしたおねーさん、おばさん達が平気で僕の前に割り込んで来るときだ。さらにこういう人々は、高確率で、まるで何の罪もないわよみたいな顔をして、降りてくる人を押しのけて乗車し、空席を漁っている。その意気たるや見もので、僕は怒りと供に笑いがこみ上げてきて困る。彼女/彼の人生において、マナーそっちのけで電車に乗って席を探す事はそんなに重要な事なのだろうか、そうだとしたらまるで浅ましくかわいそうな人生と言って良い。
 しかし、僕が降りるときの2のような人はかわいそうなもので、遠慮なくタックルしたりかばんをひっかけて引きずりおろしたりする。ネクタイを引っ張ったりすそをカバンと一緒に掴んだり、それでも強情な相手にはひじで相手の腹を押して僕の降りるコースを確保する。どーせ、相手は乗車し(しかも人を押しのけるほど緊急に!)こちらは降車するのだから二度と会うことはない(おそらく)。たとえるならば偶然を装ってカバンで顔面をぶん殴っても問題は無い様にも思える。ホームに並んでいる人達は大抵そういう人を迷惑そうに見ているものなので、きっと支持される行動だろう。
 ここまではしないにしても、こういうマナー違反で皆に迷惑をかけるような人達には遠慮なく制裁を加えていって欲しい。3のような外道*2には、『この男/女は弱者をいたわる心のない、甘えるだけがとりえのガキんちょです。私と付き合っている人達、友人/恋人などは、常に私を疑いの目で見て、決して全幅の信頼を寄せてはなりません。私は自分が一番大切なんですから。』とでも書いた張り紙を背中にはりつけてやるくらいでちょうどいい。ウォークマンシャカシャカ男/女には、さしずめ『ほっといて下さい。私の耳が難聴になろうとどうなろうとあなたには関係ないでしょう?私は今さえノリノリになったような気がしさえすればそれでいい、快楽に流されやすく一時的な感情に惑わされやすい弱い人間なんです。自分の気持ちが、あなたの気持ちだとか利益よりかも最優先なのです。それでもよろしければ私と今までどおり付き合っていってくれればいいよ。』という張り紙といったところか。一言も喋らなくとも、彼らはそういう人間だと大いに自己アピールしてくれているのだから、世話がない*3
 以前、僕は自分の中の小さな正義を貫く事が大事だと書いたことがある。日常のなかのこういうかわいそうな人間達は、そのことの大切さを毎日、身をもって僕に教えてくれているという点でありがたい存在でもある。
(不可解なのは、電車の中ではマナー知らずの人達が、いざ道路に出ると車の通っていない赤信号をきっちりと守るという点だ。なんでこういうルールはきっちりと守ろうとするんだろうか。うーん、、、文化、か、、?電車のマナーを守る事はかっこわるくて、歩行者用信号機を守る事がかっこ良い事なんだろうか?そこらへんのメンタリティをうまく解説してる人おらんかな。)


追記:以前、『らくだのひとりごと』という個人ブログに掲載され、相当な物議をかもしたエントリを抜粋。若者の言葉には同意しかねる部分も多いが、しかし主張として聞くと筋が通っているようにも思える。こういう風に、お年寄りの中にも耳を疑うような発言をしたり理解できない行動をする人はたくさんいる。昨日僕が席を譲った、紳士風のおじいさんも、お礼をいう事なく、ちらりと一瞥しただけで黙って席に座ってうつむいていた。見返りを要求する訳じゃないが、もうすこし世界に希望を持たせてくれよじーさん!と心の中でつぶやいてしまった事を思い出してしまった。
以下抜粋

〜前略〜
 この人たちに気づいたのは、この高齢者組の男性が「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」などと、かなり大きな声で話しているのが耳に入ってきたからだ。どうも自分の前にいる若者に席を譲らせて女性2人を座らせたかったらしい。
 ここまで嫌味っぽく言われると、まったく関係ない第三者の私だってちょっと気分が悪い。すっかり眠気が覚めてしまった。反対側にいる私が席を譲れば、もう1人ぐらい誰か立ってくれるだろうと思って腰を浮かせかかった瞬間、サングラスの若者が口を開いた。
 「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」
 〜後略〜
席を譲らなかった若者より引用

*1:もちろん、相対的に見て。

*2:恥ずかしくて席を譲る勇気が無いという人は、間違っている。これは恥とか良い子ぶるとかの問題ではなく、常識として最低限守らなければならない事だ。勇気がないと言うなら、自らの非常識を認める勇気が足りていないだけだと言える気がする。

*3:昔、こち亀両さんが暴走族に向かって、「君たち、あんなに大きな音をたてなくても見た目でバカと判るから安心したまえ」などというシーンがあったが、今回のエントリ向けに言い換えるとすると「電車の中で迷惑行為をする人たち、黙っていてもあなたたちが非常識的で自己中心的な人間だという事はわかるから安心したまえ」というところか。