栗林公園

　香川県高松市に、栗林公園（Ritsurin-Koen）という結構な広さの日本庭園がある。


ここは海外の日本のガイドブックにはだいたい載っていて手軽に日本の伝統的な植物や庭園形式、建築物を楽しめるとあって外国人の観光客もたくさん訪れる。確か昔は動物園があった記憶があるのだが、今回そういうものは見当たらなかったのでもう無くなったんだろう。
　この帰省の折、１４年振りくらいに栗林公園を訪れてみた。
　晩秋ということもらり木々の葉は美しく、また少し寂しかったが庭園内ではたくさんの松の木や鯉を見ることが出来、心が和んでしまった。公園の正面入り口を入ってしばらく歩きふと見上げると、目の前の紫雲山は所々赤や黄に染まり、視界いっぱいに鮮やかな彩りが飛び込んで来て感動した。デジカメを思わず取り出すも、電源を入れてすぐに電池が残りわずかという事に気付き、すぐに懐にしまった。
　橋の側では餌を求めて鯉が集まり、串に刺さって焼かれた団子をほおばりながら色とりどりの水面を見つめる。
　東京の人へのお土産に、と栗饅頭を買ってから園内をうろつくも、時間があまりなかったのでほんの１時間弱で出てこなければならなかった。
　市内の方を向いて歩いているとビルやマンションが目に入るが、紫雲山のある西側を向いているときはそのような近代建造物は視界に入らないのでしばし日常を忘れてのんびりと日本庭園を散策できる。いい公園なので、うどんを食いに来た暁にはお立ち寄りする事をオススメしたい。