Thee Rang 跡地

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忘年会シーズン

 12月は飲むシーズンだ。そして、お金がどんどんと出て行ってしまうシーズンだ。
 この文章を読んでいる人は、おそらくほぼ例外なくこれから色々な方面で忘年会やら打ち上げやら、同窓会やら懇親会やらで飲み会に出席される方たちだろう。楽しく飲み会をしてくれれば誠に結構というものなのだろうが、しかし飲み会というのは酒の席なので、消し去りたい苦い思い出や失敗談というのも付きまとうイベントでもある。
 かつて一度だけ、とある集まりで飲酒した際に前後不覚になった事がある。記憶が無くなるというわけではないのだが、はじめてまっすぐ歩けなくなるという体験をした。あれは本当にひどいもので、次の日まで気分が悪くなったのを覚えている。以来、僕は通常、どういう席であっても飲みすぎる事はなくなった。
 そういえば飲酒をして人様に迷惑をかけても、酔っ払っていたという理由で有罪にならないというケースがあるらしい。僕は非常に納得が行かない。深酒をして暴れたり暴言を吐いたりというのは、他人や社会に迷惑をかけている分ある意味麻薬中毒になって窓から飛び降りで一人で自殺する事よりかもたちが悪い。
 社会人になって、社会というものは飲酒という習慣に対して寛容すぎるのではないかと思う事がある。
 酒の席では無礼講、というのもアレだなーと思うし電車内や公道で酒をあおっている酒臭い人達にも、やめてくれよと思う。個人でアルコールを嗜むのは自由だろうが時と場所というものを考えるのが大人としての最低限の分別であって、ましてや中毒となって四六時中酒浸りというのは決して本人の為にも周囲のためにもなっていないと思うので、地方自治体が強制的に有料で隔離して治療をするくらいの意気込みはあっていい気がする。
 喫煙に対しては社会は洋の東西を問わず、公民問わず相当厳しくなった。これはあらゆるところで実感することだ。飲酒に対しても、もう少し環境に配慮した社会制度や世論形成を目指していってもいいのではないだろうか。
 誰が言ったか知らないが、『酒は飲んでも飲まれるな』という日本語は日本語が存在する限り生き残るだろうと予言できる。