Thee Rang 跡地

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Skypeについて

 Skypeというソフトウェアがある。出回り始めた頃、タダで電話が出来るというぼくの勘違いもあり、即インストールしてみたのだが、しょっちゅう落ちるし重すぎるという事で1日くらいでアンインストールした事があった。それから、どこどこの企業がSkypeを買収したとかしないとか、色々と名前を聞くことが多かったのだが悪いイメージを持ちすぎていた僕の眼中にはまったく入ってくる事はなかった。
 が、これはよく考えればなかなか便利なソフトのようだ。
 僕の友人で、親父が中国に出張している人がいるのだが、母親は実家の奈良に住んでいるのでその友人は母親の為にパソコンを一台セットアップして、親父とのSkype専用マシンとして提供してあげた事があるらしい。ご存知の通り、Skype同士の通話は無料なので、この夫婦は日本と中国で離れて暮らしながらもタダで電話し放題という事になる。その気になれば、タダでテレビ電話し放題という事にもなる。
 一昔前は、国際電話なぞそう簡単にできるものではなかったように思う。それが、いつのまにかインターネットやらEメールやらによって国家間の垣根はまず文字のところから取り払われてしまい、次にリアルタイムでガシガシ画像データやら音楽データなどのメディアが飛ぶようになり、その中で英語の公用語化が爆発的に進んだ。そういった状況の中で生まれたSkypeは、インターネットの自由度を最大限に活用して、どさくさにまぎれて電話までタダにしようと試みてそれをある程度成功させたように見える。
 マイクロソフトなども、メッセンジャーの音声チャット昨日やネットミーティング機能などで音声通話の開発は進んでいたのだろう。が、如何せんネットワーク速度やハードウェア要件などが充分でなく、音声会話アプリケーションの開発にはそれらを待つ必要があった。そしてそれらはかなりのスピードで実現していき、大手企業よりかも身軽で柔軟にビジネスに対応する事ができるベンチャーSkypeのような画期的アプリを開発したというのは、ある意味でweb進化の教科書に忠実なシナリオといえなくもないかもしれない。
 そして先日、僕もとうとう腹をくくりSkypeをインストールしてみた。久しぶりに使ったSkypeは結構軽くなっていて、しかも安定していたのに驚いた。そして恐ろしかったのは、クレジットカードによりお金を振り込むという行為があまりにも簡単に出来てしまったという事だ。そして、海外へ電話をかけたときに通話料がものすごく安いのを実感し、感動してしまった。そしてすぐに僕はヨドバシに走り、USB接続の受話器型のマイクセットを購入した。
 これは重要なことだが、Skyepなどを使うときに障害となるのは、マイクやヘッドホンといった機器を接続する際のわずらわしさである。僕などは配線がものすごく密集している上に、フルタワーケースの裏に手を回して汗だくになりながらCreativeのサウンドカードからピンジャックを抜き差ししていた。それが、USBのマイクセットを買えばなんとドライバいらずで一発認識で電話機能が使用できる。当然、メッセンジャーの音声チャットも可能だし、オンラインミーティングに参加することも可能となる。Skypeを使っているのにも関わらずUSB接続のマイクセットを持っていない人は、即購入する価値があるかと思われる。
 また、サンワサプライなどからワイヤレスで通話可能な携帯のような形のマイクセットも発売されている。液晶ディスプレイなどを備え、PCのSkypeと連動して連絡先や友達リストなどに電話をかけることができ、僕が使ったのは屋内で30mまで対応するというかなり高性能のもので、音質も良く携帯電話感覚で使用することができた。PCを離れて洗面所などに行っても、普通に会話することが出来たのが感動だった。チャットが本当にchatになってしまう可能性を感じた。僕が高校生の頃Skypeがあり、今と同程度のネットワーク環境があれば色々な人ととりとめもなく受話器を通じてchat(おしゃべり)していただろうと思う。
 と、今更ながらSkypeの凄さを実感したので、書き留めてみた。