Thee Rang 跡地

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元旦思考

 現時点でのある事柄に対する自分の指向というのを客観的に考えてみた事があるだろうか。指向という言葉はあまりに抽象的なので他の言葉に置き換えて考えてみるならば、例えば好きな食べ物の傾向、休日に何をする事が多いか、高い買い物と安い買い物で迷ったときはどちらにする事が多いか、どういう絵をみて心地よさを覚えるか、などだ。人間というのは必ずこの指向というのを持っていて、意識的にも無意識的にも何かしらの動作や思考に必ず指向が関係している。
 僕は色々と自分の指向を意識する。例えば、『せなあかんこと』は先延ばしにしがちだ。『早くしようとあせる』ことが『ゆっくり確実に』する事よりも多い。『和風』と『洋風』ならまず和風に興味を持つ。『感動』は『行動』より先に来る。ここ最近『アメフト』が好きになった。『ゴルフ』『テニス』に興味を持っている。『電車でのマナー』は守るべきだと考える。
 こういう指向というのは20数年生きてきた中での、さまざまな生活環境や社会環境、周囲の人間の性格や行動、頭に入ってきた言葉によって形作られ、無意識のうちに表出してくる。自分の色々な行動を鑑みつつ、自分の中の様々な指向を意識しつつ考察し改善していくというのは、例えば『自己実現』、『イノベーション』、『意識改革』、『自己啓発』などなど様々な言葉で言い換えられているが根っこは同じだ。 
 社会で生きている人間は、学生であれ会社勤めであれその他であれ、それぞれ今と未来を持っている。
 今現在おかれている環境、自分の目標とする環境(夢)、それから目標を実現するための手段。
 この三つ目の、実現手段という項目をより具体的に掘り下げ、細かく必要項目を洗い出し、それぞれ〆切やタイムリミットを設け、その実現可能性をシビアに検討をすると、それらの要素が自分の指向に合う/合わないはなんとなく分かってくる。

 それに気づいて、目標を少し修正したり時間を少し伸ばしたり、他に回り道を探したりする弱さを持つのが普通の人間だ。
 そして、そのような弱さに必至で抗うように、おおまかな事から細やかな事まで、自らの指向を律してねじまげ、いつのまにか意図した方向に正す事が出来るのもまた人間だけなのだ。
 自分の指向を冷静に考えて、冷静にねじ曲げる為に真摯に自分と向き合うのに、この正月というシーズンはゆっくり時間もあって、そしてどこか張りつめている空気もあって、全くうってつけな時期だと思わないだろうか?? 


 こういう僕の思考を、先達は『一年の計は元旦にあり』と喝破した。