Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

ゴキブリが聴こえない

 京に来てから一度もお目にかかっていない。一体奴らはどこにいったんだろうか?
 だいたい、通常半年に一回くらいのペースで目にする彼らは非常に嫌われているのが常だ。見た目は茶黒く、動きはすばしっこくてなめらかだ。たまに空を飛び、見る物を凍り付かせる事もある。僕は幾度となく彼らと戦い、勝ったり負けたりしてきた。一人暮らしももう6年になる。そんな僕のゴキブリ対処法など。

見かけたら…
 ふと目の前になにかの気配を感じて壁を見てみると、なにか汚れの様なものがある。祈るような気持ちでよく見ると、やっぱりそれは動いている。あきらめるしかない、それはゴキブリだ。動いたり止まったりして、こっちを伺っているようにも見える。こういうときに、まずどういう行動をとればいいか?

  1. 大切なのは、『見失わない』事
  2. 横目で対象を補足しつつ、武器となるものをサーチ
  3. 武器はタオルや着た後のシャツ、もしくは紙を2,3枚まとめたものがベスト
  4. なるべく速い速度で武器を振り下ろし、第一撃を加える

ここまでをスムーズに、短時間におこなうのがベスト。なれてくれば、ターゲットを補足してから5秒以内でこれらの行動に及ぶ事ができるようになる。素人はまず最低条件の、『見失わないこと』でつまづく事がおおい。予想以上にすばしっこく、どこでも潜り込む彼らの生態を甘く見ない事だ(奴らは3mmの幅があれば入れるという)。

第二種接近遭遇に備えて
 次にとる行動は大まかに以下のどちらかになる。

  1. 追撃
  2. とどめ&処理

 追撃を加える場合は、『見失わない』という大原則を徹底する事だ。やむをえず三撃目を必要とする状況では、再試合となる事を覚悟することが必要だ。基本は一撃目と同じく、やわらかめの武器で、素早く、有効な角度で攻撃を加えよう。相手が地面に落ちると地面が邪魔で叩きにくくなる事から、腰をかがめて確実に捕らえるように横からはたけばいい。
 一つ大事な点がある。漫画やドラマなどで見られるように、丸めた新聞紙やスリッパなどで攻撃しないことだ。頭だけがもげたり、羽が片方とんでいったり、後日足だけ発見したりという経験をしたくない場合は相手の身体を傷つける武器は極力避けるようにしたい。これは、頭に血が上った際忘れがちな事だ。特に苦手意識を持つ女性には心がけておいて欲しい。
 とどめとは、世に言う『家庭用洗剤攻撃』を指す。ただ、これは僕が試したことがなく有効かどうかはわからないので、キンチョール集中放火が一般的だろう。床がテカテカになるまでこれをやると、おそらくもう彼らは動かない。ひっくりかえって足をばたばたさせるのが関の山だ。これを処理する際は、紙を一枚かれらの下にそっともぐりこませ、その紙ごとビニール袋にぶちこんでやるのが良い。たまに、ティッシュでつまんで捨てようとする輩がいるが笑止な事で、ティッシュごしなどゴキブリの保菌能力からすれば素手で掴むも同じ事。それならばまだ素手で掴んで触覚だけをハサミで切って離してやるほうが潔く、かつ情け深くてオススメだ。

足音を聞き分けろ
 どこからともなく現れると思われがちなゴキブリだが、やつらは結構大きな足音を立てる。とくに、ビニールやゴミなどを通過するときはあの『カサカサカサ・・・』という特徴的な音を立てるので聞き逃さないようにしたい。慣れてくると、壁を歩く音も聞こえるようになる。僕は一度広島の田舎で、7,8匹のやつらに囲まれそのうちの5,6匹を殺した経験がある。彼らの位置を瞬間的に把握する為には、視覚だけでは全然たりない。囲まれたときは、聴覚をフル稼働させ、壁を背にしてHit&Awayで挑むとよい。

 一人暮らしの、特に女性にとってはかなり重要な要素の一つがこのゴキブリ対策だ。一階に飲食店がある物件を避けるのは言うまでもなく、食べ物やカスをまき散らさない、水分はきちんと拭き取る、物をあまりおかない、などを心がけるとエンカウント率はぐっと下がる。遭遇しないのが一番だろうが、しかし遭遇したときにはこのmemoを思い出して、極力速やかに掃討できるよう落ち着いて行動して欲しいと思う。