Thee Rang 跡地

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口内炎に悩む全ての人達へ

 ってメシをくっていると、生肉を噛んだような触感の後におしよせる後悔の念とにぶい痛みは誰にでも経験がある事だろう。そう、口の中を噛んだ瞬間だ。血の味がうっすらと広がり、一気にテンションが下がる瞬間だ。
 僕はつい最近、久々にそれをやってしまった。しかも、一カ所でなく二カ所も!(これは、一カ所を噛んだら自然とそれをかばおうと不自然な口の動きをしてしまった為だと思われる)。レバニラを食っていたので、一瞬レバーのようで気持ち悪かった。「あーこれまた口内炎になるかな、、ならんかったらええなー、、、」などと考えていたがやっぱり口内炎になってしまった。しかも、今回は相当ひどい。
 一カ所は、歯が貫通していたので二つ大きい口内炎ができて、もう一カ所も口の奥の方にできてしまった。こんなにまんべんなく出来てしまうと、食事の度に憂鬱で仕方がない。ダイエットにはいいかななどと呑気に構えるわけにも行かず、せっかくの楽しい食事の時間にしかめっつらで場を汚すことになる。
 また、口内炎ができると必然的に食が細くなり、栄養バランスも崩れそれによって空腹や痛みからストレスが生じさらに悪化させてしまうという負のスパイラルが存在する。ものによっては一週間程度で自然治癒するものもあるが、大抵はこういった負のスパイラルによって2,3週間と苦しめられることになる。治るのは、精も根も尽き果て一種の諦観によって精神が解放されたあたりというのが大体のパターンだ。
 口内炎は、原因を特定するのは困難とされている。なので、出来る限り最大限の予防をするしかない。かといって、出来たものをそのまま放置するのもよくないので、僕の母が言っていた「口内炎ができたら、チョコラBBを飲みなさい」を実践することになる。が、今回は毎食後にチョコラBBを飲んでも全く効果がない。さすがの僕も困り果てた。
 というわけで、歯医者に泣きつく事にした。
 幸いにして、僕の家の真下に歯医者があるので徒歩30秒というお手軽さで行くことができる。まず電話予約をして、そのとき「口内炎の治療をお願いします」となるわけだがこれが案外恥ずかしい(しかも後からwikipediaで調べたら、口内炎は耳鼻科の管轄だという事だった)。それを乗り越えて歯医者の先生に相談し、何年かぶりに歯医者のイスに横になった。
 治療は思ったより本格的だった。
 まず、歯の掃除をしてもらい、そこから口内炎を消毒する。次に、口内炎がある部分の粘膜?に麻酔をかける。この麻酔も気持ち悪くて、綿のようなものを口内炎に直接当てて、次第に感覚をなくしていく。舌の先のほうの感触もなくなるので、これはいつやっても気持ちがいいものではない。
 麻酔が完了すると、驚くことなかれ、口内炎をレーザーで焼くのだ。
 レーザーがまたおもろくて、ものすごくイカツいマシーンであることは間違いないのだが、レーザーを照射しているあいだずーっと、「ピロピロ ピロリーン♪」と、一昔前の携帯の着信音のようなメロディが流れるのだ。たまに麻酔がかかってない部分にレーザーがあたってしまい激痛が走るのだが、それは思い切り我慢するしかない。肉を焼く不快な臭いをしばらく我慢したら治療は終了し、次にまた消毒をする。
 さいごに、白い軟膏をベタ塗りして終了となる。この軟膏がくせもので、すぐに動いてしまうのでそれを防ぐために口の動きを最小限にする。そうすると、唇が乾いて乾いてしかたない。それをひたすらひたすら我慢して、食事制限も耐える。
 するとどうだ。あんなにひどかった口内炎が、しかも夜勤をした後で身体の栄養バランスは崩れまくっているはずなのに、痛みがかなり消えた。目で見ても、なんとなく治っていそうなのが分かるほどだ。全部で二回病院に行ったが、二回で2600円だ。この程度で口内炎がすぐ治せるのなら安いものだ。安すぎる。僕は大いに満足して、次回からは口内炎ができたらすぐに病院にかかろうと誓った。
 口内炎で悩んでいる人達、すぐに歯医者(耳鼻科?)に行きましょう。