Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

プログラミングが苦手な子

 は高校二年から大学の四回生を終えるまで、生粋の文系として教育を受けてきた。だからかどうかとはあまり関係ないと思うが、IT系の会社にいる割にはプログラミングが苦手だ。無論、最低限の知識はある。趣味や研修でjavaを勉強したり、視覚的に簡単に開発ができるマイクロソフトのビジュアルベーシックなどを使ってアプリケーションを作ったりしたことはある。が、プログラマ達が備えている独特の「創造力」というのがどうも欠けている気がするのだ。
 原因は大体想像がついている。ずばり、高校の頃に数学の問題を解き込まなかったからだと考えている。数学の問題は仮定や理論をうまく組み合わせながら時には地道に、時には目を見張るような解法で正解に迫る学問だ。それがいまいち充分身に付いていないので、プログラミングをしててもイチイチ一つ一つのロジックで固まってしまう自分がいる。
 0から何かを作れるのは本当に素晴らしい事だと思う。僕は自分でビジュアルベーシックを使って作ったID,パスワード管理ソフトを今でもばりばり使用している。自分で作ったからこそ、自分のニーズを抑えたソフトが出来る。それに一般性を持たせると、世間様に公開できるアプリケーションが出来あがる。場合によってはそれが制作者の人生や、その他多くの人間の人生を変える事になる。世界を変えたGoogleの検索アルゴリズムも、最初は全くの真っ白なエディタから生まれた訳だ。SecondLifeの世界でさえ、テキトウに作った家や道具はリアルマネーで売れていく。
 リアルな人間は、決して平等には作られていない。生まれてくる国、人種、家庭、さまざまな要素によりおおよその人生は決められ、収入や交際範囲、果ては死期までも定められる事となる。が、プログラミングは違う!全ての発想は、全ての動作はすべて等しく真っ白なエディタの画面から生まれてくるのだ。一人でほくそえんでおしまいという結果に終わろうが、万人の生活を変えてしまう革命を起こそうが、スタートは完全に等しい状態から始まる訳だ。デジタルの世界の中で、無からモノを作り出しそれに命を吹き込んでしまう行為な訳*1だ。
 創造的プログラミングをする人に憧れる。憧れるとか言っている内は自分はまだまだフィールド外にいるんだろうという事も分かる。まあむいてはいないんだろうが、今日少しプログラミングを勉強してみてこういう事を考えた。あーーー自分でパッと思いついたアイデアをプログラミングで具現化できる力が僕にもあればなー・・・。

*1:かといって世間のプログラマといわれる人達はみんな創造的な人なんだ!と考えるのは早計で、ビジネスの世界におけるプログラミングは要件が全てなので創造性など必要ない。せいぜい、手間をいくつか省いたり動作を効率化させるいくつかの工夫を盛り込むのが関の山だ。(ちなみにこれはビジネスにおけるデザイナーのあり方と非常によく似ていると思う。)ここにおける『行為』とは、例えば大学に進学してまもなくSoftEatherを開発し世界をアッと驚かせた若干22歳の登大遊氏のような行いを差しているつもり。