夕焼け散歩
なんでも、ダイエットにはジョギングより散歩がいいとかで最近散歩をしている。今日も散歩をしてきた。いい歳のリーマンが休日夕方から外をぷらぷら歩いているとどうも周りからの目が気になって仕方が無い。仕方が無いので、途中ブックオフに立ち寄って本を漁ったり、川べりのベンチに座ってそれを読んだりと一体何しにきたのか自分でも良く分からなくなってくる。
気温、湿度、風の温度、どれをとっても本当に気持ちが良い季節になった。できる事ならすぐにでもバイクにまたがってツーリングに行きたい気分だ。一人ぼけっと空を見ていると仕舞いには眠くなってきたので、さすがに寝ちゃあマズいだろうとまたぷらぷらと歩き出した。
かつて勝海舟は、オランダで操船を学んでいた時分の先生より「町を自分の足で歩いて、どこにどういうものがあってどういう人達がいるかを普段から把握できているようにしなさい。何かがあったときに、そういう知識は大変役に立つものです。」という教えを受け、実践していたそうだ。江戸城受け渡しの後の無政府状態の時、なんとか治安を維持するのにも、ならずものの頭領どもの中を駆けずり回るなかで普段からのこういった予備知識が大変に役に立ったという。なんとも勝海舟らしい逸話だ。
僕の住んでいる墨田区は勝海舟の生まれ育った土地なので、そういう事を考えながら出来るだけ細い道、みたこと無い道を歩くようにした。そうするとやはり色々な発見があるものだ。
- 古着屋+おもちゃ屋 みたいな完全に趣味の店
- フランダンス教室
- タイ居酒屋
- 売り文句だけは立派なボロ中華料理屋
- 夕方から結構客が入っている焼肉屋
- モスバーガーが意外と近くにあった事
- 下町のきったない川にも鴨が泳いでいる事
- 松代橋から見る錦糸町駅に沈む夕日が美しい事
- 道端にまとめて粗大ごみを捨てる人がいる事
散歩の一つの目当てであったつけ麺の旨い店が閉まっていたので、まあいいやと思って帰る。
今日食えなければ、また次の機会に食えば良い。