Thee Rang 跡地

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映画館へ行こう

 まり映画を見ずに育ったからかもしれないが、どうも映画館は毎回緊張する。だがポップコーンと飲み物を片手に映画を見ていると、なんとも言えず幸せな気分になるのできっと映画自体は好きなのだろう。先日も部屋で友人から譲ってもらったプロジェクタとスクリーンで映画を見たが、やはりいいもんだ。
 映画を好きな人は世の中に結構たくさんいて、自分なりのこだわりをもっている人も多い。そんな人たちに僕の好きな映画として『ショーシャンクの空に』『星になった少年』『ドラえもん のび太の魔界大冒険』『007シリーズ』などを挙げると怒られそうなのだが、ベタな作品が好きなんだから仕方がない。
 『ショーシャンクの空に』は本当におもしろかった。大学時代これを見てから映画をたくさん見るようになった気がするという位、おもしろかった。が、おもろすぎるのでいろんな人が一番好きな映画としてこの名前を挙げる。そうすると通ぶった人たちに「これだから映画を見る目の無いシロウトは困る」などと言われるのだが、海外の映画レビューサイトなどを見ていても『ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)』が一番好きだという声はちらほら見られるので別にシロウトでもいいやと思うようにしている。
 しかし、映画で微妙に辟易するのが宣伝の売り文句だ。全米ナンバーワン!!とか○○が震撼!!とか、○○記録更新とかそういう派手な売り文句はよく耳にするがその後の映画館を見ているとどうもああいうのって尻つぼみになっているような気がする。一番盛り上がっているのは公開される1日か2日前で、そこからはどんどん宣伝も噂も聞かなくなるというのが新作映画のイメージだ。映画ってなんであんなに宣伝費がかかっているのだろうか?このへんのメカニズムがよく分からない。
 変り種の映画といえば、僕は大学時代少しフランス映画を勉強したことがある。勉強したといってもゴダールやトリュフォなどいくつかの監督の作品を見てヌーベル・ヴァーグについて学んだだけだったが、これは中々楽しいものだった。ゴダール映画などは今のハリウッド映画などを見るノリで挑むと必ず途中で眠くなる。そこに映し出される景色や人間の心情描写、カメラワークや構図など映画的要素を楽しめる素地がないとなかなか理解は進まない。残念ながら僕はまさにそのような素地が無いタイプだったが、『勝手にしやがれ!』の冒頭のポール・ベルモンドや彼が街中でジーン・セバーグと並んで歩くシーンなどは確かにかっこよくて感動した。
 他には、思いのほか良かったのがタイ映画だ。3,4本しか見たことがないし監督の名前も覚えていないが、タイの美しい景色をふんだんに取り込んだ画面は見ていてどこかリラックスするし、自分が美しい砂浜でねそべっているときのけだるさを思い出して身体がうずうずしてくる。ストーリーも思ったほどベタ、というかコテコテではなくてユーモアを交えた繊細な描写が印象的だった。タイの映画のレベルはかなり高い(と思う)。今タイで公開されている、歴史ものの超大作(詳細は忘れた)も映像、撮影のレベルはかなり高そうだった。日本で輸入して公開をしてもいいくらいだと思うのだが、不幸にしてそういう話はあんまり聞かない。Udonをタイで公開している暇があったらあっちの映画をどんどん入れてきて欲しいもんだ。
 今一番楽しみな映画は浅野忠信主演の『インビジブル・ウェーブ』という作品で、タイを舞台にしているらしい。公式サイト(http://www.cinemart.co.jp/iw/index02.html)で配布されている壁紙もかっちょいい。うーん期待。