Thee Rang 跡地

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皇居ランニング

 いに実現してしまった。皇居ランニング。午後九時に帰宅し、そこから先輩の迎えを待って車で皇居へ。毎日新聞社地下の駐車場に車を停め(この時、あまりに周りがブルジョアカーばかりだったので驚く。ジャガー、新型ベンツ、高級車のオンパレード。やっぱ新聞社って儲かるんかー。どうせなら思いっきりブルジョア目線とか、強権にあかした記事とかそういうのも発信してみてほしい。多分受ける!ちなみに注射料金は30分300円だった)、21:50ごろスタート。東京メトロ竹橋駅から北に向かって出発。ハーフパンツに半そでTシャツという気の抜けた格好だったが、寒いとは感じなかった。都内とは思えないほど深い森は、気持ちが良かった。
 皇居は、一周がおよそ5kmほどある。言うまでもなく江戸時代より日本の中心地だった江戸城の跡地で、明治維新を迎え勝海舟西郷隆盛らの活躍により(とりあえず)無血の内に明け渡された歴史的な場所だ。そんな重い歴史を背負っているだけあって、お堀も木々も静かな迫力に満ちている。高層ビルの明かりに囲まれた美しい丘陵だ。
 歴史のある場所はいい。アメリカでも(アメリカに歴史なんてないよといわずに)、タイでも、日本でも、歴史を感じる瞬間は生命を自覚する瞬間に似ている。連綿と受け継がれてきた歴史を受けて今の自分がいるわけで、日本の運命を決定してきた場所でこれからランニングをすると思うと、不思議な感じだった。世が世なら、辻に潜む人斬りや暗殺者に怯えながら歩いた道だったのだろう。そういえば満州を牛耳っていた甘粕正彦は陸軍幼年学校で、毎朝皇居の方角にむかって遥拝していたという。やはり日本人にとって特別な場所に違いない。
 そして5km走る機会というのは中々ない。社会人になって初めて5kmも走ったが、かなりしんどかった。4kmあたりが一番しんどい。が、走りながらふと目を上げると景色が本当にきれいだった。桜の季節などはもっとキレイだったのだろう、どんなに疲れていても景色を見ているともう少し頑張ろうという気になってくる。桜田門周辺は結構暗いので気がめいり、歩き出しそうになってしまったが、、、。
 午後十時頃だったが一周して出会った人は全部で10人程だ。以外に少なくてびっくりした。東京マラソンの前などはもっとたくさん人もいたのだろう、練習帰りに立ち寄れる近所の銭湯が大繁盛だったというニュースを聞いた事がある。こんだけ走った後、一休みしてから風呂に入るとさぞや気持ちいいんだろうなー。。皇居沿いのコースは、皇太子殿下もお忍びでジョギングされた事があるという。本当に東京ならではのジョギングコースで、地方にはない素晴らしいコースだった。
 皇居ランニング、月に一度は悪くないかな。