面接で絶対聞かれない質問
平成××年度 ○○商事 入社試験 最終面接。
竹内（人事担当）「さてみなさん、本日この最終面接で皆様にお会い出来ることを大変喜ばしく思います。あなた方は、３００倍の倍率を潜り抜けて弊社の最終選考へと進まれました。まずは、おめでとうございます。
さて、本日の選考でございますが、あなたがた５人は頭脳明晰で経験に富み、魅力的な人格を兼ね備えた方々です。あなた方と共に働いていける事は我々にとって最大の幸福ですが、最後に一つだけお伺いしてから最終的な決断を下したいと考えております。簡単な質問ですので、ご安心下さい。それでは、１番の方から順にこちらの部屋に来て、面接を開始して下さい。皆様のご検討を心よりお祈りいたします。」
受験番号１ 新浜 博
竹内 「あなたにとって恋愛とは何ですか？」新浜 「はい。私にとって、恋愛とは即ち情熱です。どんなときも私は恋愛に情熱を燃やして参りました。一度恋をすると、何度も何度もアタックします。成功しようが失敗しようが、押しの強さには自信を持っています。そのせいか、嫌われる人には警察に通報される目前まで行ったことがありますが、押しに弱い女性には私のような情熱を持つ男は魅力的に見えるようです。今までに二人の女性と付き合ってきましたが、二人ともに浮気をされ、私のほうから別れを切り出しました。私の心は深く傷つき、二度と恋愛をしないと誓いましたが現在非常に魅力的な女性がいて、毎日電話とメールでアタックしている所です。先日高価なネックレスをプレゼントしようとしたのですが断られました。理不尽な出来事に戸惑っております。」
受験番号２ 谷村 奈々枝
竹内 「あなたにとって恋愛とは何ですか？」谷村 「奪うことです。私は気に入った男がいれば、なんとしてでも彼の興味を引き、私を好きにするように仕組みます。その為に彼の友人にお金を払って色々な情報を操作して彼に伝えた事もありますし、徹底的に相手の調査をして、偶然を装って共通の趣味を発見するために、好きでもない歌手のCDを全て揃え、ライブに行ったりしました。私の恋愛は、あらゆる戦略を想定し確実に成果を上げる事を目標としています。」
受験番号３ 日野 雄太
竹内 「あなたにとって恋愛とは何ですか？」日野 「恋愛ですか、、、 えーと。。。。私は昔から奥手で、あまり恋愛をしたことがございません。好きになった人はいたのですが、遠くから見ているだけで、声をかけることもできませんでした。そのため勉強には集中する事ができたのですが、残念ながら大学でも彼女はできずに、社会人に入ったら絶対に彼女を作ろうと決めています。そのためにまず、色々な出会いを大切にしていきたいと考えております。」
受験番号４ 久巳 達也
竹内 「あなたにとって恋愛とは何ですか？」久巳 「恋愛、、ですか。私は今までに何度か恋愛をし、彼女も今付き合っている彼女が３人目です。それぞれ、お互いに高めあえる素晴らしい恋愛だったと記憶しております。今付き合っている彼女とは、入社してから２年目に結婚をする予定になっています。私にとって恋愛とは、学校では受けさせてもらえないが、人生において重要な授業の一つだと考えています。私は恋愛に色々な事を学び、多くのことを気付かされました。例えば人口の半数を占める女性の考え方が男性とは大分違うこと、また、カップルでなくては行けないようなデートスポットのような場所でエンターテイメントや芸術に触れる事、レストランや仮定の食卓で料理の調理法や味についてじっくり考えて見ること、などです。」
受験番号５ 北川 綾
竹内 「あなたにとって恋愛とは何ですか？」北川 「私は恋愛について真剣に考えたことも、悩んだ事もありません。気がつけば彼氏ができたり、別れていたりしました。ある時ふと彼氏のことを考えたとき、付き合っている事にしている方が３人いた、なんていう事もありました。恋愛であまり苦労しなかったのは幸せな事だと思っています。ある時などは付き合っている方が、世界一周旅行につれていってくれ、大変貴重な経験を致しました。またあるときは、モルディブで一週間のクルージング･ダイビングツアーにも行きました。恋愛を通して、通常ではできない多くの経験を出来たことはよい思い出です。就職するにあたり彼氏とは別れてきましたが、社会人になっても素敵な方とお付き合いできることを期待しております。」
さて、あなたが竹内さんの立場なら、どう彼らを順位付けするでしょうか…？
