Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

食の恵み、食の楽しみ

 本料理はウマい。小さい頃から食べてきたので当たり前だ。が、世界は広いもので、別に食いなれてなくてもおいしい料理が山ほどある。
 中華は日本料理の次に親しみのある料理だ。ギョーザやラーメンなどはほぼ日本料理といっても良い。小さい頃、たまに祖母がうどん屋のほかに中華レストランにつれていってくれた。そこで食べはラーメンとシューマイの味は今でも忘れられない思い出だ。他の品も、脂っこいが非常にご飯と会うので日本人に親しまれている。チンジャオロースやホイコーロー、レバニラ炒めなどは栄養バランスもよく、文句なしに旨い。
 また、こういった庶民の料理だけではなく、高級料理も天井知らずなのが中華の懐の深さといえる。日本で高級中華というと途方も無い金額となるが、タイのバンコクでは結構安く食べられる。前回タイにいったとき、ホテルのビュッフェでフカヒレをたんまり頂いたし、これまたとあるホテルで北京ダックを初めて食した。カリっと焼いた皮を野菜やもちっとした餃子の皮みたいな生地に巻いて甘いたれをつけて食べると、なんとも言えず美味だった。スープも北京ダックのスープで、こくのある味わいとあっさりとした口当たりに感動したものだ。北京ダックの肉を何かのたれで炒めた料理も非常に美味で、ご飯にぴったりだった。確か四人でたらふく食べて5000円もしなかった様に思う。
 イタリアンもウマい。生まれて初めてピザを食った時の感動は今でも忘れられず、昔は半年に一度ほどピザを食べる機会があったがその日が楽しみで楽しみで仕方が無かった。パスタはピザに比べるとインパクトはないものの、店によっては驚くほどおいしい店があり、中々楽しませてもらえる。そう、確かにイタリア料理といえば、高くてあたりはずれが激しいというイメージがある。本場はどうなんだろうか?歳をとってからのんびり食いに行くとしよう。そういえば、タイのタオ島でダイビングの日々を送っていたとき、島にあるイタリアン「ファランゴ」は忘れられないおいしさだった。人件費が安い地域だけあって、非常に手の込んだ料理が出てくる。極上のフルーツで作られたフルーツジュースとたっぷりチーズの入ったカリカリのピザをかじり、同時にシンハビールで夜の潮風に酔う。最高だった。
 タイ料理は、タイに行くまではまったく食べたことの無い謎の料理だったが、今では大好きな料理の一つだ。何がいいかといえば、自然を味わうことができるのがいい。また、熱い夏にも食欲がわく様に、容赦なく辛く味付けされているのも病みつきになってしまう。豚・鳥などの肉が安くボリュームも差し支えない。また、タイ料理の妙味であるパクチー(香草)は、最初こそ戸惑ったもののしばらく食べているとこれがないと物足りなく感じるほど重要な意味をもってくる。ともすれば、辛くてしつこくなりがちなタイ料理の味をさっぱりリセットしてくれる役割を持っている。
 パタヤーやホアヒンのビーチ沿いのレストランで、タイ料理のシーフードをたらふくご馳走してもらった事がある。鮫のから揚げやソフトシェルなど、日本では食べられない食材を豪快に頂く。エビはタイ語でクンと言い、欠かせない食材でいつも腹いっぱいになるほど食べる。腹が膨れて、ビールを飲みながら海の方を眺めれば、静かに波の音が聞こえる。夜はだいぶ涼しくなっている。そこからタイ古式マッサージにでも行って二時間も全身をほぐしてもらうと…。この世の極楽を味わいたければ、一度試してみて欲しい。
 インド料理は、昔はカレーのイメージしか無かったが今でもカレーのイメージしかない。ただ、ナンは感動するほどおいしい。燻製のチキンもおいしい。しかし本場ではナンは高級料理で、普通はチャパティという薄焼きパンを食べると聞いた事がある。また、日本のインド料理屋よりインドのインド料理のほうがはるかに旨いとも聞いたこともある。本場チャイやラッシーも飲んでみたいし、僕にとってはまだまだ興味の尽きない謎の料理だ。
 アメリカで食った飯は、なんでもかんでもデカかったり、やたらと多かったりする。しかも甘すぎたり、味がなさすぎたりする。中学校の頃、初めて海外旅行をした時になんとなくロサンゼルスの道端のレストランに入った事がある。英語を少し理解できるのは高校生の姉だけで、適当にものを頼んだら出てきたポテトサラダ?(ポテトをゆでたものをすりつぶして、フライパンでやいてバターをぬってベーコンと一緒に食べる)を一口口にいれた瞬間、ああ、これがアメリカなんだなと納得した覚えがある。もう一つ、タイムズスクェア付近の有名なロースとビーフサンドを出す店。ドミに持ち帰って食ったが、途中からただ肉にマスタードをつけてほおばるだけの作業になってしまったのを思い出す。しかし、うまかった!!中華街のパオツなんかも旨かったが、中国人だらけで満員電車の中で飯を食っているようだった。このときも、寄り合い国家アメリカを痛感した覚えがある。次に行くときはもっと田舎の、それこそルート66のどまんなかくらいにある道端のレストランに入ってスクランブルエッグと牛乳を飲んでみたい。護身用に銃でも引っさげてハーレーにまたがれば気分はカウボーイ・・・か?
 現在食ってみたい国、地方の料理は一位アフリカ料理、二位フランス料理、三位北欧料理。いったいいつ現場で食えるんやろう?それまで死にたかないなー。。。