Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

ECOだとか、ダイエットだとか、、、

 んなどの程度真面目に考えてやってるんだろう、と思う事がある。別にひねくれた高校生のように世間のブームを斜に構えて皮肉ってる訳ではなく、多分こう思う人は僕の他にもたくさんいるだろうと信じているからこう書く。
 それぞれ行動理念は素晴らしい。ECOは、地球環境を保全し、子孫に良好な資源と環境を残す為できるだけ生産を抑え排出を無くそうというのがその目的だと理解している。ダイエットも似たようなもので、理想のスタイルや健康を維持するために、要するに体内へのINPUTを減らしOUTPUTを増やす事を目指しましょうという事だろう。これらは明確に正義だと言えると思うし、立派とも思う。僕も常々そうありたいと考えている。
 ただし、あまりに強烈で美しすぎるキーワードである為に、しばしば誤用を伴っているように感じなくもない。
 ECOはその最たる物で、とりあえず製品やサービスにECOを冠しましたみたいなのをそこらじゅうで見る。決して不満に思ってるという訳ではないが、首をかしげる表現としては例えば「My箸」。礼節的に正しいとか、家庭と企業双方のコスト削減に貢献してるとかライフサイクルが長いとかは認めるが、これは特にMy箸を使っているからといってECOじゃなかろう。割り箸は木材の余剰部分で作られているし、焼却が容易で洗浄のための水が必要ないという点でもECOといえる。家計の財布にとっては確かにECOなので響きが良い。
 他は、今日スーパーに行ったときに見たものだが、ティッシュ箱などで「サイズが小さいけど内容量は同じです、エコタイプです」とかいうようなもの。これは、中に雑巾を詰めて「ECOです」と言うならいかにECOに懐疑的な僕でも認めざるをえないが、単に運送コストの削減と省スペース化を謳っているだけであって、逆にティッシュの消費を早めてしまうと思うのだがどうか。
 燃費がいいというだけでECOだなんだと減税までされたりする自動車だとかも怪しい。普通人間は、リッター20も走ります、燃費が良いですというと距離あたりのガソリン量を思い浮かべるよりかはガソリン量あたりの走行距離を思い浮かべる。一人ひとりの自動車の走行距離が伸びればその分道路や電気、水道などのインフラ整備も必要になってくるし、事故やトラブルも増えるだろう。家庭で考えるとたいしたことはないが、日本の全国民がエコカーに乗り燃料あたりの走行可能距離が増え、これまで以上のカーライフをエンジョイするという事になるとECOでもなんでもないと思う。心からECOの為だと信じている人もそれなりにいるだろうからあれは名称を買えるべきなんじゃないかと思った。
 噴飯ものだったのは、どこかでみたホウキだかなんだかの謳い文句。「通常のホウキに比べ柄が短いです、ECO!!」みたいな事が書いてあって、冗談なのか本気なのかとしばらく悩んだ挙句頭痛がしてきた。
 ダイエットも、本気で痩せたい人は飯を変えて、さらに減らして、さらに運動すりゃいいだけのはなしだ。それをヨガだとかサプリメントだとかオイルだとか靴だとかで、楽して痩せられますなんて事を喧伝するからややこしい。おそらくティッシュ箱だとかホウキだとかに比べて、あれを本気にして、1ヶ月後にスリムになった自分の体型を想像して買っている人は山ほどいて、だから次から次へと同じような商法が出てくるんだろうなあ。
 学問に王道なしと説く人は多いが、ダイエットに王道なしとはあまりだれも言ってくれない。だから僕が言うがダイエットには王道がない。工夫して楽して痩せようと思ったって無駄である。計画的・継続的に1年間ほど食事と運動を管理してみれば、驚くほど効果的に体質改善と体型改善が実現するだろう。しかも一時的な効果ではなく、その後1年、2年と効果は継続して続く。これは僕が体感したからこれは間違いのない事実といっていい。
 
 実は先日久々に体重計に乗ってみて、かるく衝撃をうけた。その、確実で最も効果的なダイエットを成し遂げたはずの僕だったが、残念ながらその後の効果期間を終えたようで体脂肪率がかなり以前に戻っていた。たるみきった生活習慣改善のため、自戒を込めて偉そうなエントリを書いてみた。