Thee Rang 跡地

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古着屋ライフ

 会人になってから、服の買い方が変わった。大学時代はベネトンやSISLEYのブランドショップに行き、マネキンを指さしてこれが着てるの全部下さいって言ったり、店員を一人捕まえて2時間くらいしゃべって議論して、2,3着買うというような買い方だった。割と高い服を少数所有するイメージ。ところが入社してからは、ON用の服を買わなければいけないので、高い服を買う金はそっちにまわってしまった。OFF用の服は、最近もっぱら古着屋で買うことにしている。
 しかも古着屋も決めている。今現在住んでいる東京や横浜などの近郊の古着屋ではなく、地元高松のある小さな古着屋だ。何故かというと、その店は安い上に品揃えが大変良い。店員達のファッションセンスが良いか経営センスが無いかのどちらかもしくはその両方だろうと思うのだが、帰省や出張のついでにその店に行くたびに、「これこんな値段で売っちゃっていいの!?」ってなることがあるので楽しい。
 この店では、あまりに買いすぎて店員に顔を覚えられてしまった。東京に住んでるのに高松の服屋の店員に顔を覚えられるとはこれいかに。
 一般に、50%OFF、70%OFFが当たり前の服のバーゲンセールを見れば分かる事だが、服飾品の価値というのは大変流動的で、見えにくい。ちょっと前まで18000円で売っていた服を二ヶ月たって9000円で売るということは、その額で売っても充分利益は出るという事を意味する。買い物をするのに原価を考えるほどつまらない事はないが、大抵の服は生産されている国名を見れば、原価はある程度察しがついてしまう。新品の服の価格のうち、大部分は付加価値によるものと言える。
 買った瞬間に価値がガクっと下がる物がある。家やマンションはその最たる物だ。車もそうだ。そして、服飾もその代表といえるだろう。人が金をたくさん払うのはその付加価値で、僕はOFFの服装に付加価値を見出すことができないので、良質な古着屋でガクっと価値が下がったあとのブランド品を漁る事にしている。地元ではあまり知られていないブランドがひょっこりあったりするのでやめられない。
 川崎で巨大な古着屋に何回か行ったことがあるが、やはり都会は人が多い。良いものは高い値段が付いているし、それでも買う人がたくさんいるのでモノが無い。地元の古着屋に比べあまりに買いづらいのでもう行かなくなった。
 服を手に入れる手段としてはもう一つ、Yahoo Auctionがある。以前、レアもののダウンジャケット(Rocky Mountain Feather Bedというブランド)を2万いくらで落札したことがあるが、細めのシルエットで小奇麗に着るのがかっこいいブランドなのだが、購入したものはほんのわずかサイズが大きかった。着づらかったのでワンシーズン2回くらいしか着ずに、2年くらい経ってからやっぱりYahoo Auctionに出品したら、なんと買ったときと同じ値段で売れた。価値ある服を綺麗につかっていれば、Yahoo Auctionをうまく活用することで大変安価に服を着回せる事が可能になる。
 日本全国に古着屋は3,000店舗あるというが、みなさんこれからも新品で買ったブランド服はそんなに着ないうちにどんどん古着屋に流してしまって下さい。