Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

Twitterが

 に一つのインフラとして定着した感がある。僕自身もアカウントを持っているしつぶやいてもいるが、たまに思いついたときにボソっと書くくらい。もうちょっと早く世に出て普及していたら…例えば僕が大学の頃にあったとしたら、かなり使い倒してただろうになあ。
 最初に登録した頃は日本で全然知られてなかったので、しばらく英語でつぶやいていた。最近再開してからもそのまま英語でのつぶやきだったが、おそらく読者はほとんど日本人になるだろうと考えたのですぐにやめて今は普通に日本語で書き込んでいる。ライトユーザーなので、RTや@といった基本的な昨日も理解はしているがあまり使った事がないし、使いにくいと思っている。
 むかーしむかし、まだmixigreeも無く、当然SkypeFacebookも知られて無く、インターネットユーザーの交流がICQからほぼMSNチャットに移行完了した時期…というのが僕がどっぷりNETに浸かっていた時期だったが、このころ、MSNの自分のプロファイルに、そのときの「状態(Status)」を書き込める欄があった。多くは所在地を書いていたり、@寝起き だとか、@空腹 だとか、そういう他愛も無い記述だったが、この部分に特化したコミュニケーションツールとしてTwitterが登場したと感じるのが正直な所だ。「チャットで絡むほどでもないが、自分の状態は知らせたい(=他人の他愛もない状態がどんなものかを眺めたい)」というニーズは確かにあった。人々は確かにMSNメッセンジャーのStatus欄でお互いに取るに足らない、他愛のないライトな情報をやりとりしていたのだった。しかし、ここまでのものだったとは、Microsoftもびっくりだったろう。
 最初にMSNメッセンジャーにあのStatus欄を付けた人は本当にセンスがある。何気ない実装だったのかもしれないが、ユーザーの、「何気ない自分の事を他人に知って欲しい」という欲求が働く情報を無意識のうちに捉えていたのだと考える。Twitterがインフラとなってからは誰でも理解できる事ではあるが、そんな思ってもないところに大きなビジネスのチャンスがあったのかと思うと興味深い。
 また、文字数が140文字というのも非常に興味深い。英語だと、この140文字は非常に非常に短く感じる。そもそも、SMS相当の文字数を実装したのが始まりというからそれも当然だ。英語で140文字といえば、例えば「Today I and Tom went that restaurant the guy told us at a Bar in Manhattan. Tom liked oyster gratin there though I couldn't eat shellfish.」となる。
 ここで、Twitter日本語版ではご丁寧にひらがなカタカナ漢字を一文字として扱い、やはり140文字までの制限となる。情報の世界では日本語一字はダブルバイト文字と言い、アルファベット2文字に相当する情報量を持つ。日本語でも140文字までの制限をかけるというのは、日本語言語においてはかなり1Tweetあたりの情報量が量的緩和されているといって良いと思われる。
 日本語で140文字といえば、これはもう立派な作文といえる。5・7・5の17文字で文学になる言語なので、これは当然といえる。例えばさっきの英文を日本語にすると「今日、僕とトムはバーでその男がいっていたレストランに行ってきた。僕は貝類がダメなのに、トムは牡蠣グラタンが気に入っていた。」となり、Twitterに実際にTypeしてみるとあと80文字も打てる事になる。なんと半分以下の文字量で同等以上の情報量を含める事ができるのだ。
 日本語で140文字といえば、「こないだバーで聞いたレストラン、俺が貝類無理って知ってんのに一緒に行ったトムは牡蠣のグラタンがうまいっつってやかましかった。よし、今度誰かにオススメのレストランを聞くときは、貝類だけ異様にマズくてほかは格段にうまいレストランを知りませんか、という言い方で聞くようにしよう。」くらいの文字量になる。ストーリ性も持たせる事ができ、起承転結も難なく収まる。こう考えてみると、英語圏Tweetと日本語のTweetというのは若干性質が違っていて、英語のつぶやきは本当に短い文章か単発挨拶系、リンク紹介系が多いのに対し日本語のつぶやきはほぼBlogの1記事に相当する位の情報量を持っている事が少なくない。
 実際に日本のブログをいくつか眺めてみても、単文+改行で構成されており、どう見ても140文字未満だろうというものもたくさんある。取るに足らないという看板を堂々と掲げて記事をかけるのだから彼らにとってはTwitterは心地良いのだろう。
 もちろん、逆に、Twitterで素晴らしい文才と教養に溢れた人たちのつぶやきをリアルタイムで、しかも多数読めるというメリットもある。僕が尊敬するブロガーほ何人かいるのだが、彼らのUpdateは140文字以内でも驚きと気づきに溢れ、色々な刺激を与えてくれるものが多い。僕が一番Twitterで気に入っているのは、この点だ。その他はRSSリーダでも補完が可能だ。

 しばらくTwitterは続けてみるつもり*1なので、やっている方はぜひフォローお願いします。*2

*1:このBlogの更新は自動的にTwitterに飛ぶようになっている

*2:Twitterに於ける、マイミクになってください的な言い方ってこれでいいのか?