Thee Rang 跡地

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もう桜のポスター

 目にするたびに、「もう桜の季節!?」と驚かされる。先日東京駅で目にした桜の名所案内のポスターについても、そのうち半分くらいは訪れてしまっていて、今年はさてどこに行こうかと悩まされる。
桜は東日本に限る。
僕は主として西日本で育ち、東日本の経験といえば就職して数年間東京に住んでいるだけだが、その分今まで訪れることの無かった東北や北関東にも足を伸ばせる。そうして思う事は、やはり東日本は自然が深いという事だ。最初に仙台に行ったときは感動した。杜の都と言われるだけあって、街中に緑が溢れ、すこしはなれると豊かな山緑、河川、温泉などを楽しむ事ができ、大変味わいのある都市だった。松島は観光地として特化しすぎている感は否めないが、まあ半日時間を取って訪れるくらいならば楽しめるだろう。
東日本の自然が美しい理由の一つとしては、人口密度が少ないというのは大きいだろう。西日本だと、景勝地に行くととても美しくて珍しくても、人ごみというのがどうしてもついて回るイメージというのがある。しかし東日本ではそうではなく、そこそこ名の知れたところでも、東北位まで足を伸ばせば休日でも人はまばらで、とてもゆっくりできる。
もちろん、東日本とはいえ箱根や伊豆などメジャーどころは酷い。設備が古いx人が多いのコンボで、自分なりにくつろげる宿や食事処を抑えておかないと、移動と食事だけで疲労困憊というのはザラだ。僕も箱根の帰り、くらい山道が渋滞してバスが一寸釣りになってしまった時、ここらに公共交通機関で観光にくるのは一度でいいなとつくづく思った記憶がある。
さて、心を打たれた桜の名所が2つある。弘前公園と、大河原というところだ。
弘前公園は超有名スポットだが、桜が満開というときでも驚くほど人が少なく、のんびりしている。上野公園の雑踏など遠く記憶の彼方のように、美しい芝生に上野公園のの何倍もの桜が目前にせまり、ゆったりビニールシートを広げて昼寝ができる。ここでは横のシートから聞こえてくる津軽弁に大変癒された。


弘前公園にて。とにかく桜の量に圧倒された。今まで見た中で一番美しい桜吹雪だった。

また、公園がとても広く歩いて回るのがしんどいくらいだった。目の前には常に桜の壁があるという位のボリューム。川の水面は桜の花びらが覆い尽くしてピンク色になり、そこをボートでのんびりこぐこともできる。九段下の皇居のお堀のボートの順番待ちを思い出すと、やはりあんなのは異常なんだなと認識を改めさせられる。
大河原については、一目千本桜といって一目で千本の桜が見えると言われるだけあって、壮観な長め。しかも川のほとりを歩いてみても、桜の木の下でのんびりしている人はあまりおらず、河川敷に腰掛けて桜の巨木の軒先を借り、おちてくる桜の花びらと戯れながら弁当でも食うといい。ここでは桜の本数はもちろん、一本一本の巨大さにも驚かされた。


大河原の桜。これが川の両岸にずらーーーーっと並んでいる。

今年はどこにいこうかなー。