Thee Rang 跡地

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携帯音楽プレーヤー

 SONYのWALKMANを持っている。使用頻度は年に数回くらいで、購入したその日にいままで集めたお気に入りのCDやmp3などをぶち込んで以来、特に追加したいと思うものもないので放っている状態だ。
以前iPodシャッフルなども入手したことがあるのだが、音質はWALKMANの方が優っている。付属のイヤホンでもそれなりの音質で聴けるのはさすが元祖携帯音楽プレーヤー、iPodのヒラヒラな音では到底太刀打ちできない。


しかし致命的な欠点

ただしWALKMANの欠点は付属のソフトウェアで、SONIC STAGEというソフトウェアを使って音楽の転送やPodcastの管理を行うのだが、これがびっくりする位使いにくい。おそらくまったく初見であれば、WALKMANをPCに接続して、どうやったらWALKMANに入っている楽曲のリストを見る事ができるのかすら分からないだろう。お気に入りのCDをエンコードしたのでWALKMANに落としたい…というごく普通の作業ですら、何度も使ったことのある僕でも数回は試行錯誤してみないと正解の操作には辿りつけない。
そうしてSONIC STAGEを使う機会はどんどん減っていくので操作はますます忘れるばかり。そのうちPCが変わったりOSが入れ替わったりしてSONIC STAGE自体が忘れ去られ、WALKMANを使わなくなってしまう・・・
というような人は結構いると思うのだがどうなんだろう。少なくとも僕はこのパターンで見事にWALKMANが塩漬けになった。


SONY担当者との会話

とある機会に、SONYWALKMANを製造・設計しているある人物と話をした。そのときに、「SONIC STAGEがどうもよく分からなくて…」というような控えめな意見を言ったところ、どうやらSONY社内でも同様の意見が多数派だという事が判明した。当の本人もありえないくらい使いにくいと言っているくらいなのだから、やはり僕は間違って無かった訳だ。
また、セクショナリズムも少なからず存在する様で、WALKMANのハードウェアとPC側でのソフトウェアとで、開発陣の意見が揃っていない部分もあるという。WALKMANには今、「打倒iPod、打倒iPhone」というこれ以上ない明確な目標が、部外者にも明確に存在するにも関わらず、意識の共有ができていない事で足を取られているのだとしたら非常に悔やまれる事だ。強烈なブランディングによりシェアを強奪し、ユーザビリティの向上はその後じっくり…といった形のAPPLE社では、カリスマ経営者自身が製品発表会をリードし、メディアに売り込むといった点でとても明確な意識が共有されているように見える。
SONIC STAGEを改善するだけでWALKMANの良さは数倍にもなると思うのに、本当にもったいない話だなー。こんな分かりやすいボトルネックが放置されているなんて、品川のきれいなビルの人たちは一体何をしてるんだろうか…。


1ファンとして。

見せかけの"国内"シェア1位なんぞに浮かれてないで、とっととつまらないボトルネックは解消して、イノベーションを起こして世界中を再びアっと言わせて欲しい・・・と思う1WALKMANファンでした。
まあ、この半年iPhoneしか握ってないけども。