Thee Rang 跡地

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水関連で画期的なテクノロジー

 イドバイジャパンで。

  • エコバイオブロック by ビッグバイオ

技術・事業インキュベーションフォーラムより
熊本県発のベンチャー企業,ビッグバイオが開発した微生物による水質浄化システム「エコバイオ・ブロック(EBB)」の海外展開が加速している。すでに中国,マレーシア,インド,ブラジル,米国,カナダなどで安全性が認証され,国家プロジェクトなどへの採用が決定している。

これは納豆菌を始めとして、さまざまな菌の作用で水を綺麗にする物質。熊本のベンチャー企業、ビッグバイオの製品。水に沈めておくだけで、環境負荷なく水質を浄化できるとされる。以前、TVで濁った池に納豆菌をしきつめたおおきなプレートをいれてしばらく放置していたら水が透明になったという実験をやっていたが、このような形で実用化されているようだ。水槽内を水質改善する製品なども出ており、熱帯魚とか飼っていたら是非試してみたい製品。
ちなみに色々見てると明治製菓も似たような研究をしているようで、「BN菌」という。トイレやお風呂場の排水口の掃除用途の洗剤に応用しているらしい。

  • 保水セラミックス by INAX

この「保水セラミックス」は、耐久性・耐候性に優れ、高い保水性能と蒸発性能を持つ新素材で、都市部のビルの屋上などに敷設します。
保水率 60%以上という性能により、ゲリラ豪雨による雨水を一時的に貯留し、局地的な大雨がいっきに下水道や河川に流出することを抑制し、都市型水害の防止に役立ちます。なお、このゲリラ豪雨は、ヒートアイランド現象によって積乱雲が著しく発達して引き起こされる可能性が指摘されています。「保水セラミックス」は晴天時には、貯留した雨水の蒸発冷却作用によって建物や周囲の温度上昇を抑え、ヒートアイランドの緩和にも寄与します。
こちらのPDFファイルより。

この物質は保水性にとてもすぐれていて、一度にたくさんの水を蓄える事ができる。つまり大雨が降ってもその水を蓄積できるし、晴れの日が続くときは継続してその水分を発散させることができる。ビルの屋上に備える事で、豪雨による雨水を吸収し、その後継続して気化させていくことでビルが冷却されるという仕組みらしい。芝生をしきつめるのと同等以上の効果が手軽に得られる物質。(INAXニュースリリース

  • サクラン by Dr.岡島麻衣子

スイゼンジノリ(九州の福岡県、熊本県の清流や湖に生息していた日本固有の藍藻)から抽出された物質で、高保水力(ヒアルロン酸の10倍)、高粘性、チキソトロピー性、皮膜形成能、低濃度での液晶性などを備える。自分の重さの6000倍もの水を吸収するというからすごい。化粧水の保湿剤などに利用したり、特定の金属を回収するという用途で使われるらしい。天然由来の物質なので人口生成ができず、貴重なスイゼジノリが生きる事ができる水質環境が減ってきているとの事。こちらのページから発見者の岡島博士や応用製品を購入する事ができる。

一斉を風靡した全身タイツのような水着、「レーザー・レーサー」に対抗するため、山本化学工業日本水泳連盟の水着改善要請のために提供された素材を使用した水着。氷と同じ表面摩擦抵抗係数との事で、水の中を身体がすべる感覚が味わえると謳っている。

  • 自転車式浄水器 by 日本ベーシック株式会社

シクロクリーンは、塩素殺菌機能付き自転車搭載型緊急用浄水装置です。地震などの災害による断水時に、河川や池・学校のプール・防火用水・風呂の残り湯などを水源に、自転車を漕ぐだけで、1時間に180人分の飲料水を造り出すことができます。

見た目はアレだが、これはすごい。要するに浄水器に自転車がついており、電力やガソリンを必要とせず、自転車をこぐだけで浄水装置が作動し、汚水から浄水を作れるという仕組み。(日本ベーシック株式会社 トピックスライブラリー
水不足を経験した人などそういないと思うが、僕はリアルで給水車の行列にバケツを持って並んだ事があるので、水が無くなるという事はどれくらい怖いかよく知っている。高性能な浄水装置を発売している会社による製品らしいが、すでにバングラデシュ現地生産などビジネス化しているとの事。実際に台風の被害にあったバングラデシュで活躍した事もあるそうで、理念といい発想といい実践といい、素晴らしい。

日本は水資源豊富な国と言われるが、ベンチャー・研究者・大企業の研究所がこのような形で基礎研究を実らせていっているのはとてもありがたい事だ。研究するって、やっぱりスゴいなー…。