Thee Rang 跡地

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見えないリスク:放射線被曝

 日本大震災によって引き起こされた福島第一原発の重大事故。事故発生直後から、根本原因は津波により電源系統が破壊された事だと判明していた。冷却装置やダクトが動作しなくなり、放射性物質を大量に撒き散らしかねないという、抜き差しならない状況に陥ってしまった。
この事故では、判明した直後から「はたして自分は東京にいてもいいのだろうか?それとも、逃げたほうがいいのか?」という問いについて自分なりに結論を出したかったのだが、NHKを始めテレビを見ていてもどうもそこが明確にならない。なので、Webで色々と調べるより他なかった。

今までは
放射能は怖い物、という認識はあった。しかし、それよりもCTスキャンX線写真の撮影などで役立っているという認識があったので、いまいちどう怖いものなのかという感覚が分からない。チェルノブイリ事故がどれだけ悲惨なものだったか、その後どういう影響をもたらしたか、という事についても恥ずかしながらあまり良く理解していなかった。
無論、原発の仕組みなど知る由もない。核反応による熱を利用して上記でタービンを回す…という認識はあったが、火力発電に比べ環境負荷が低く燃料が低コスト、というような認識しか無かった。
パニック?
当然ながら、この事故により放射線が東京に降り注ぐ、というような騒ぎがおこった。東京駅の新幹線券売機には西に逃げる人たちで長蛇の列ができ、子供を連れてスーツケースをもった母親の姿が目立ったという。彼女たちの心情は充分に理解できる。おそらく、右も左もわからずにひたすら放射能を恐れ東京を逃げ出す、というよりは、万一にも、子供たちを放射線で汚染するような事があってはならない、余震も収まらないのでツテがあるならそれを頼ってしばらく関東を離れ様子をみる…と冷静な判断の結果だったというケースがほとんどかと思う。
僕が母親なら、おそらく同じ行動をとっている。
参考になるドキュメント
FacebookTwitterなどで、原発事故をめぐって様々な怪文書が出回った。
しかし、中にはとても有用な物もある。一部それをご紹介する。


大前研一氏による原発事故の解説あり(8分30秒〜)。地震原子力工学博士だった事もあり、非常に具体的なものとなっている。水素爆発などもきちっと解説してくれている。かつ、経営コンサルタントという立場からか、視点が高い高い。根本原因から今後の原発建設の見通しまで、好きなように語っている。とても参考になる。

Nuclear situation at Fukushima nuclear plant
http://ukinjapan.fco.gov.uk/en/news/?view=News&id=566811882
英国政府主任科学顧問よる原発事故状況に関するディスカッションのDialog。これを要約したものはこちら。とても分かりやすく、我々が知りたいことに対して明確に回答されている。

NHKで「今日の放射線量」
仕事を終え帰宅し、簡単な夕食を摂りながらTVをつけてみた。相変わらずNHKでは地震情報についてやっていたのだが、途中で天気予報が入った。と思いきや、よく見たら「全国の放射線量」だった。前橋は通常の◯倍、東京は◯倍、新潟では◯倍・・・などとやっている。思わず耳を疑ったが、しかし考えて見れば当然か。我々が住んでいる地域の放射線量がテレビで報告される日が来るとは、、、。まるでSFの世界に入り込んだような錯覚を覚えた。