Thee Rang 跡地

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貴族スパイラルと奴隷スパイラル

 職してもう6年がたちそう。
こんなに長い間大都会東京でビジネスマン(※サラリーマンとも言う)をやっていると、「すごい人!」と思える人と、「この人は目指さないでおこう」って思える人とがぼちぼち出てくる。そういう人たちってどういう人達なんだろうとぼんやり考えてるんだが、どうやらなんとなく分かってきた。アウトプット(=生産)する人と、インプット(=消費)しかしない人の違いだという事に気づいた。

貴族のスパイラル/奴隷のスパイラル
アウトプットする人は、まるで貴族の如く、付加価値を産み出してその人の魅力が雪だるまが膨らんでいくように大きくなっていく。逆に、インプットしかしない人は、いつまでたっても付加価値が付かないばかりでなくインプットにもコストがかかる(消費)ので、低付加価値なのに出費がかさんでしまう。
時間には「使う」と「過ごす」という2つの処理方法がある。この処理方法によって、長いスパンでみてどのようなスパイラルの中で生活しているかが分かれる。
時間を使って生産活動をする人は、以下の貴族スパイラル(僕命名)にいる。
成果物はどんどん付加価値がついて洗練されて行き、消費は最低限に抑えられている。

貴族のスパイラル
OUTPUT(生産)を行う→付加価値が身につく→報酬が生まれる→報酬を使い必要なだけのINPUTを追加する→それをまたOUTPUT(生産)する→付加価値がつく→…

反面、時間を過ごして消費活動をする人は、以下の奴隷スパイラルにいる。
生産活動をしないので付加価値がつかず、得られる報酬は非常に低いものとなる。しかしまた消費活動をしなければならないので、報酬のほとんどを消費につぎ込む。

奴隷のスパイラル
INPUT(消費)を行う→またINPUTをするのに報酬が必要となる→付加価値が生まれていないので、最低限の報酬を得る→その最低限の報酬のほとんどを、INPUT(消費)に充てる→また報酬が必要となる→…

その人のベースの発想が、「アウトプット(生産)」になっているか、「インプット(消費)」になっているかで、このスパイラルのどちらを行くかが分かれる。最初はわずかな生活習慣の違いでも、このスパイラルを繰り返していくにしたがって、差が開いていく。多分、数年もすればそう簡単には取り返しのつかないくらい開くんじゃないだろうか。

能動的趣味、受動的趣味
趣味はアウトプット的(能動的)な趣味と、インプット的(受動的)な趣味がある。
たとえば、楽器の演奏などの趣味は典型的なアウトプット的趣味と言える。また、文章を書いたり発表したりといった趣味もアウトプット的と言って良い。これらは、自分でうまく楽器やペンをコントロールして、結果として何か作品を作り出すクリエイティブな『生産の自由』という特性を持っている。絵画なんかもこっちかな。
これらは、時間を『使っている』。
反面、例えば競馬・パチンコなどはインプット的な趣味と言える。舞台は全て整えられ、自分にある自由は「どの馬を買うか」「どの台に座るか」というような『消費の自由』だけだからだ。
これらは、時間を『過ごして』いる。
スポーツはどちらに所属するか難しい所だが、漫然とやるだけではやはりインプット的な趣味に入るかもしれない。基本的にスポーツによって得られる自由は、「どの種目に体力を使うか」「どのくらい体力を使うか」という、体力の消費の自由だからだ。しかし、スポーツは戦略的な楽しみ方もあって、自分だけの戦略を開発したり、ひたすら勝つ方法にこだわったりするようになると、俄然クリエイティブな趣味となる。これは戦略や手法を生産する自由を享受しているという事になる。
現代の貴族と奴隷
経済的な視点から見ても、これらの2つのスパイラルは貴族と奴隷そのままに映る。かたや付加価値を創造しつづけて、生産が消費を上回りどんどん金と経験を蓄積していく。かたや、消費が生活の中心となってしまい、それ故付加価値が得られないため安い金しか得られず、それをまた消費活動に充てる必要がある。
貴族スパイラルがいい!
っていう人は、つまりアウトプット(生産)活動をしたほうがいい。アウトプット活動をしないと付加価値が得られないので、自分の価値が上がらない。さらに、アウトプット活動はタダなので、金がかからない。
まずは何もなくとも、アウトプットするんだ!と心に決めることが大事。そして、次に早速アウトプットを始める。幸い今は、SNSTwitterなどでアウトプットの機会は夜に溢れている。遅い早いは無い。アウトプットするという意思を強固に持ったその日から、貴族スパイラルの扉が開く。かもしれない。