商売下手と商売上手
関東にきて早6年、今となっては関西で暮らした4年よりも多くの時間を東京に住んで過ごしている。それでも未だに慣れない物って結構あって、その一つが「商売下手さ」だったりする。
僕は関東に来てまず、店員の態度の悪さに驚いた。最初は関西から来たもの同士で「こないだ行った店なー、ありえへんよ。だって店員がな、…」とかって言い合っていたのだが、そのうち言わなくなった。話題にもならないほど、業種を問わずどの店もおしなべて態度の悪い店員ばかりだからだ。
久しぶりに関西にいってしばらく滞在していると、やはり関東の店員とは性質が全く異なる事に気づく。表層的な話をすると、まず関東では圧倒的に外国人の割合が大きい。コンビニで我々が接する店員さんは、おそらく過半数が中国などの外国人ではなかろうか。居酒屋などでも、日本語の心もとない店員さんに頼んだ注文がいつになっても来ないだとか、そいうのは結構ある。
しかし、やはり日本人の場合でも、よそよそしさというか、めんどくささを感じる事がある。どういう風に違うんだろうかと考えてみたが、つらつらと書くと以下のようになる。
項目 | 関東 | 関西 |
国籍 | 外人多い | 日本人多い |
表情 | 無表情or不機嫌そう | 基本笑顔 |
言葉 | ちいさい、抑揚がない | デカい、抑揚がある |
客への意識 | 自分の邪魔をする人 | 自分にお金を払ってくれる人 |
時給について | 最低限の自分の権利 | 時給分の仕事はしようという意識 |
バイト中は | 早く終われと思っている | もっと客来いと思っている |
客から見たら | 態度悪い | おもろい |
買う時は | 必要だから買う | 要る物も買う、しかし何か買わされる |
もちろん、こんなもんは人によるといえばそれまでだが、これはあくまで傾向としての話。
間違いなく、客として訪れて好感を持つのは関西のお店だ。彼らはお客さんを褒めそやし、笑わせ、友達のような関係を構築してからビジネスの話を開始する。おおげさに反応して、おおげさに感謝する。同じお金を払うのにしても、気持よく払えるのだ。
東京はせっかく大量の人が溢れてるのに、皆がもっともっと商売上手になれば、もっともっと経済が拡大するはずなのに。(もしくは、商売上手にならなくても経済が拡大するからいい、という事なのか。)
たぶんこれは地域性とか県(都/府)民性とかってものにかかってくるだろうから仕方ない事なのだろう。しかし、大抵の人間は圧倒的に1消費者として生きる場面の方が多いのだから、関東地域の店員さん達はできるだけ頑張ってほしいもんだ。