Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

圧倒的にブログを読ませるたった3つのシンプルな方法

 かっていう様なタイトルのブログ記事を頻繁に見る。僕はこれを見たら「詐欺タイトル」と呼ぶことにしている。


曰く、「◯◯するために必要な◯個の方法」、だとか、「◯◯になるために効果的なたった一つの事」とか、「劇的に◯◯になる5つの条件」だとか、そういうの。数年前からこういうのはちらほらあったんだが、ここ1,2年で爆発的に増えだした様な印象がある。


んで、僕もこう言うのをみるとついついクリックしたくなって、リンク先を見に行ってみる。すると、そこにあげられてるのはてんでばらばらな内容だったり、相関関係や因果関係がクリアじゃなかったり、当たり前のような事を当たり前に言ってるだけだったり、どっかで聞いてきたような内容をよく理解もせずに転載しているだけだったりする。


そういうのが多くなって、僕はこういう詐欺的なタイトルの記事を読みに行くのを辞めてしまった。もちろんマトモで素晴らしい事を書いているブログも中にはあるのだが、圧倒的に期待はずれのものが多い。自然と、こういうタイトルを多用するブログはなんか信頼できなくなって、もう見に行かなくなった


そもそも、取り挙げられているそれらいくつかの方法を実践する事によって、どのように根本的な問題が解決されるか、有用な効果が得られるかという記述が薄いものが多すぎる。「これをやればこうなりそうだから」とか「こうすることで心の持ち方が変わって・・・」とか、「僕はこれをやってうまくいったから」とか、そういう、まるで『考察』や『分析』とは言えないようなレベルで「これをする事でこんな効果がえられます!」と言っても、深夜のTVショッピング以下の信憑性しか認められない。


そう、こういう大げさなタイトルのブログ記事は、深夜のTVショッピングに似ている。あれだって、慣れて無ければ「え!こんな便利なものがこんな安く買えるの!?」ってなってびっくりするが、思い切っていざ買ってみると、家の中で誇りをかぶったり、無用の長物?として収納場所に困ったりする様になるのがオチだ。これを読んでいる人の中にも、何人かみに覚えがあるのではないだろうか。(かくいう僕も、パターの練習グッズやらアプローチ練習グッズやらが倉庫に眠っている・・・


きちんと問題を論理的に正しく分解して、有効な解決策を明快に示してくれるんだったら、それはそれでいい。しかし、そんな事を書いても、ネットサーフィンをする人はいちいち全部読まないし、読んでもよく分からない人も多い。検証することもまずない。なので、必然的に、「◯◯が上手くなる最も有効な3つの方法」だとか、「◯◯になる為のたった2つのシンプルな方法」だとかってブログ記事は、内容は薄くならざるを得ない。


実際、このエントリーのタイトルのような記事もよく見かける。多分、ブログを書いてたくさんの人に読んでもらいたいという人達が多くアクセスするだろう。すると、センセーショナルで話題を引きそうで、簡単そうなブログタイトルにしろ、というようなアドバイスが書かれている。そんなものは、インチキダイエット本だとか、インチキ英語学習本だとかの出し方を教えているのとなんら変わらない。「好きな人を簡単に落とせる魔法の方法」とか「二週間で100万円儲けるためのトレード術」っていうような悪質な詐欺本と、方向性としては同じ事をさせようとしている。


こういう安易で煽動的なタイトルを決して書かずに、しかし内容はそういう薄っぺらいブログの何倍もつまっていて示唆に富んでいて、かつ日本語が美しく読みやすいブログが、本当に読む価値のあるいいブログだと思う。煽動的なタイトルが付けられていて、かつ内容がものすごいものであったら、もちろんそれはそれでいい。それで突き抜けているブログも実際にある。


というわけで、ここまで言う僕のおすすめ、良ブログはどんなのがあるの?と言われても、有名無名たくさんありすぎて困る。例えば数年前から拝見している、コンサルタントの馬場正博氏の以下のブログなど、とてもいいブログだと思う。今僕の働いている会社のOBというフィルタを外して読んでも、とても勉強になるし、ユーモアもある。いつかこういういい記事を書けるようになりたいなあ。

ビジネスのための雑学知ったかぶり
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