Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

さるさる日記終了

 のニュースに触れ、物悲しさを覚えた。

2011/05/09 (月) 【重要】さるさる日記終了のご案内
http://www.diary.ne.jp/user/10000/

FacebookTumblr全盛のこの時代にもはや知っている人も少ないかと思うが、Web上での日記の草分けとして1999年にオープンしたとても画期的なページだ。それまで、インターネットで日記をつける(という概念もあまり無かったのだが)とすれば、いちいちhtmlファイルを編集Or作成し、レンタルサーバーにアップロードしてサイトを更新する必要があった。リンク先の編集などの作業を伴うのでとても面倒で、はっきりいってこの頃はまだインターネットは一般的なユーザーから親しまれるものではなかった。多くの人はcgiというものを使って(これもめっきり聞かなくなった)日記を更新していたが、これも取り扱いやcgiファイルの編集にちょっとした知識がいるなど、とても面倒だった。

このさるさる日記は、自分でサーバーを借りることなく、cgiの設定をする事なく、気軽にWebに自分の文章を書けるといった点で画期的だった。画面もシンプルで非常に軽く、まだナローバンドやISDNが一般的だった一般家庭でも、苦も無く閲覧する事ができた。

今はほとんどの世帯がADSLかそれ以上の通信速度を出せるインターネット環境を整備してしまっているので、このシンプルで軽いという特徴も、地味で機能が少ないという短所のようにしか見えなくなってしまった。これは非常に残念だ。Webを取り巻くあまりに急激な環境の変化に、さるさる日記は全くついていけなかった。2011年6月末まで、というのは、実はかなり粘りに粘ったほうなのかもしれない。

『生き残るのは最も強いものではない。もっとも変化に対応できたものだ。』というダーウィンの言葉を思い出す。

さて、実はこのWeblog(Thee Rang)も、元はといえばこのさるさる日記にてスタートしたのだった。それが、便利そうであるという理由でとある後輩がつかっていたこのはてなダイアリーというのに移行し、5年経って今に至る。当時のさるさる日記の自分のページを見つけようとしたが、残念ながら見当たらなかった。

この、さるさる日記から始まった『Blogを書く』というささやかな習慣は、決して僕のためになる事ではないのかもしれないが、しかし毎日をとてもおもしろいものにしてくれる、得難い習慣だったなと思う。だからこそ、4年近い中断があっても再開してみようという気になった。

さらばさるさる日記!ありがとうさるさる日記