とても簡単なクローン人間の作り方
人間は、以下の物質で構成されている。（Wikipedia:人体より）
人体の組成（70kgの体重のヒト）
酸素 45.5kg、、炭素 12.6kg、、水素 7kg、、窒素 2.1kg、、カルシウム 1.05kg、、リン 0.7kg、、イオウ 175g、カリウム 140g、ナトリウム 105g、塩素 105g、マグネシウム 35g、鉄 6g、フッ素 3g、ケイ素 2g、亜鉛 2g、ストロンチウム 320mg、ルビジウム 320mg、鉛 120mg、マンガン 100mg、銅 80mg、アルミニウム 60mg、カドミウム 50mg、スズ 20mg、バリウム 17mg、水銀 13mg、セレン 12mg、ヨウ素 11mg、モリブデン 10mg、ニッケル 10mg、ホウ素 10mg、クロム 2mg、ヒ素 2mg、コバルト 1.5mg、バナジウム 0.2mg。
これらには血も脳も毛もすべてを含まれている。
しかし、こうしてみてみると、人間とはなんと限られた材料で構成されているのだろう。たったこれだけでここまで複雑怪奇な人体を構成しているなんて、とてつもない事象だ。いったい全宇宙でどれくらいの割合で見られる現象なんだろうか。
人類の繁栄はこの先、良くて1000年ほどだろう。少子化問題や地球資源の問題、戦争の問題、エネルギーの問題など考えれば、例えば異星に移住するとかのよっぽどのイノベーションが起こったとしても、それでも１万年は超えることはあるまい。
しかし気の遠くなるような地球の歴史、哺乳類の歴史、ヒトの歴史からしてもまばたきにも満たない一瞬のあいだに、『人類が物理的に何であるのか』を解き明かした事は、とても素晴らしい事だ。
ほんとに一瞬
脇道にそれるが、いま我々の生活する現代社会が、どれだけ一瞬の間なのか、というとたとえば、時間を圧縮して考えてみる。地球は現在、およそ50億歳くらいだと考えられている。そして現在、地球が誕生してからちょうど24時間が経過したとする。すると、、
文字通り、人類史などまばたきにも満たない。恐竜以前の生物がどれほどだったか知る由も無いが、すくなくとも地球に意思があったとして、自らの上で生きた生物についてぼーっと考えるとして、まず思い浮かぶのは人類ではなく、恐竜の事だろう。
簡単じぶんクローン
ここで本題。手軽に自分のクローンを作ってみよう。大きめのスーパーの袋を用意する。マルエツでも東武ストアでもどこでもいいが、穴が空いていないものが望ましい。
そこに、Wikipediaで読んだ情報を元に、以下の物質を正確に量り、投入する。異物混入しないように、細心の注意をはらう事。少し金をかければ全ての材料は難なく手に入る。
酸素 45.5kg、、炭素 12.6kg、、水素 7kg、、窒素 2.1kg、、カルシウム 1.05kg、、リン 0.7kg、、イオウ 175g、カリウム 140g、ナトリウム 105g、塩素 105g、マグネシウム 35g、鉄 6g、フッ素 3g、ケイ素 2g、亜鉛 2g、ストロンチウム 320mg、ルビジウム 320mg、鉛 120mg、マンガン 100mg、銅 80mg、アルミニウム 60mg、カドミウム 50mg、スズ 20mg、バリウム 17mg、水銀 13mg、セレン 12mg、ヨウ素 11mg、モリブデン 10mg、ニッケル 10mg、ホウ素 10mg、クロム 2mg、ヒ素 2mg、コバルト 1.5mg、バナジウム 0.2mg
口を二重に結んできちんと封をしたら、それをいろいろなタイミングで、色々な時間を置きながら、シャカシャカと振り回したり、温めたり冷やしてみたり、捏ねたり伸ばしたりを繰り返す。たまには電気を軽く流してみたりしてもいいかも知れない。
そのうち袋の中身がモゾモゾと動き出したのを感じたら、そっと袋を開けてみる。
そうすると、今のあなたにそっくりな人間が出来上がっている。かもしれない。
失敗してまったく違うものが出来上がった場合は、再度材料を入れてやり直そう。
気の遠くなるような回数、気の遠くなるような様々な試行錯誤を繰り返せば、きっとできる。我々自身の存在がその証左に他ならないからだ。
もちろん、別にあなたのクローンじゃなくてもいい。
出会いが無いと嘆いている女子大生諸氏だろうが、理想の結婚相手を探し続ける中年男性だろうが、殺された老師の復讐を心に誓った若き拳士だろうが、問題ない。
それぞれ、女子大生は"御曹司のさわやかイケメン"が、中年男性は"料理上手で優しい妙齢の女性"が、そして若き拳士は"魔拳を操る悪の帝王に心臓を貫かれた老師"が、元気な姿で袋から出てくるのを待てばいい。
とかってバカを言う間にも…
…今我々が暮らすこの宇宙が、同じように、超空間でどこかの誰かにスーパーの袋で適当にシャカシャカ振り回されたものであったとしたらどうしよう。…僕たちは彼（彼女？）に感謝すべきなのか、どうなのか。理想の結婚相手を作ろうと適当にやってたら、宇宙ができちゃってました、みたいなんだったら嫌だなあ。おもろいからいいけど。
