Thee Rang 跡地

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Go to Jail

 ノポリーというゲームがある。僕は最近iPhoneでダウンロードしてしばしハマっていた事があるのだが、これがなかなか面白いゲームだ。サイコロを振ってコマをすごろくのように進めていくゲームなのだが、その途中で土地や物件を購入する事ができる。その購入した土地や物件を他のプレーヤーに貸し付けることで、ライバル達を破産に追い込むという結構エグイゲームだ。

その盤上でスタート地点から少しさかのぼったところに、"Go To Jail"というマスがある。このマスに止まると即留置所へと飛ばされ、二つのサイコロでゾロ目を出すまでそのコマに留まっておかなければならない。身動きがとれない反面、地雷マス(高額物件ばかり建ってしまい、止まったら即破産になるという恐ろしいマス)を踏むリスクがなくなるので、特に中盤から終盤にかけては戦略的に使用されるかなり重要なマスだ。


Officer Edgar Malloryを見た日
実はこの警官のキャラクターには名前がある。その名を、"Officer Edgar Mallory"という。モノポリーのマスコットキャラクターである防止をかぶった紳士は"Rich Uncle Pennybags"という名前なのだが、そのWikipediaのページを見たときに偶然見つけたのをなんとなく覚えていたのだった。

そして最近、思いがけずOfficer Edgar Malloryを見かけることがあった。これだ。

ライブドアの元CEO、堀江貴文氏の収監にあたり、彼とその取り巻き(?)が着用していたシャツだ。過去に粉飾決算を取りざたされた起業のロゴが並び、小さくかかれた数字はその金額(単位:億)を表しているらしい。よくできている。

作成は"スモールデザイン"。このTシャツはこちらで販売されており、当日堀江氏により着用されていたシャツはこの会社から堀江氏に手渡されたものらしい。シニカルなデザインセンスは素直におもしろい・・・が、3400円は高いような気もするなあ。この時代に生きていた記念に、2000円くらいなら買っていたかもしれない。ネタとしてはおもしろいだろう。
ちなみに↑のバージョンは商標権侵害だとかの批判がなされているので、心配な方は↓のバージョンにするとよいかもしれない。Officer Edgar Mallory氏のみ佇んでいる。これも悪くないけど、ちょっと高いような・・・。
まあ、売上の10%がジャストギビングを通して東日本大震災の被災者支援に回されるというので、その分も織り込み済みなんだろうけど。

下の方を見てみると、他にも興味深いTシャツが並ぶ。ちょっとトゲのある社会風刺が特徴なようで、コメントは差し控えさせて頂きます的なデザインが並ぶ。サブいのもあるが、おもしろいのもある、と、思う。



Go to Jailとなってしまった堀江氏と今回の司法判断については、Net上で賛否両論が巻き起こっている。どちらが正しいのかは商学部卒の僕の知るところでもなく、語るところでもないので触れないでおこう。しかし、一般的に言って個人は逮捕され罰せられる事はあれど、法人格は罰せられはするが逮捕されてしまう事はない。また、堀江氏はその性格と学歴(東大中退)により、おカタい世界に十分な人脈を気付けないまま大成功してしまったのも運が悪かったのかなあとも思う。

しかし粉飾決算は重罪だ。社の上層部の利益のため社会を欺く行為であるだけでなく、その会社で働く従業員まで騙しているという事になる。これに巻き込まれて正常な判断が叶わず投資を行い損をしてしまった人は、車にひき逃げされたようなものと言える。実際に自殺者など出ていても何らおかしくない。

・・・ちなみに僕は一度だけ堀江氏本人と話をしたことがあるが、まず間違いなく彼は僕の事など覚えていないと断言できる。どこでどういう話をしたかというのは、ほぼ笑い話なのでここでかけるような話ではないんだけども。