運転したら性格が変わる

　のではなく、本性が出てるだけです。っていう名言を誰かが言っていたのを思い出した。

普段はいい人でも、ハンドルを握ると、やたら目の前の車や通行人のオッサンに毒づく人がいる。そういう人はたぶん本音では色々毒づいてるのを、普段は理性で抑えてるんだろう。また、いつもおとなしい人でも、車に乗ると必要以上にアクセルを踏み込んでエンジンを回す人がいる。きっと、本当はおとなしくなんてしていたく無いんだろうなあ。

逆パターンもある。
普段威張り散らしてる人が、車に乗ると妙に安全運転で、バックする時なんて軽く運転手側のドアを開けちゃったりする事がある。クチの悪い意地悪な人間が、足の悪いお爺さんの行動をきちんとチェックして気を遣い、車を止めて歩くまで待ってあげたりする事もある。

車は自分の思うようにコントロールできる。しかも、人をはねれば死ぬ。電柱にぶつかれば壊れる。車にぶつかれば相手の車も壊せる。アクセルを踏めば踏んだ分だけスピードが出て、ブレーキを踏んだら止まってくれる。
人間ではこうはいかない。頑張りたい時に頑張れず、頑張らなくてもいいものに頑張ってしまうのが人の常。好かれたい人に嫌われ、嫌われてもいい人に好かれる。世の中で自分の思い通りにコントロールできることなんてとても少なくて、そのジレンマこそが人間の生きる楽しみだ。
それゆえに、車（とかバイク)に乗っている間は、人は無意識的に万能感を得るのではないだろうか。その万能感ゆえに普段理性で押さえ込んでいた本性がためされるんだろうなあ。

またレプリカバイクに乗って六甲走りたい！小豆島走りたい。