Thee Rang 跡地

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第一次世代間戦争勃発

 に日本人が、各世代に分断して戦争をしたらどうなるだろうか。と夢想してみた。

プロローグ
きっかけは国民総背番号制度の導入。
8歳以上の日本国籍を持つ者は、すべて固有の番号を割り振られ、その番号により管理される事となった。これにより迅速な人口構成情報の把握、事務手続き作業の軽減、印鑑の廃止、住民票の廃止、県をまたがる移動に伴う諸手続きの簡略化、入出国手続きの簡略化、効率的な徴税、柔軟な人口配置が可能となった。

日本のGDPは10年連続で減少し、イギリスにさえ抜かれ世界のTOP10の座から滑り落ちてしまっていた。出口の見えない不況に、国民全員が疲れはてている中での強引な施策だった。

少子高齢化、人材流出に悩む日本政府苦肉の策だったが、これにより未婚の男女の低減(未婚の男女を政府主導で見合いさせ、補助金漬けにして結婚の実績を作る)を図り、かつ1500兆円にものぼると言われる日本国の個人金融資産の回収と再分配(主に老齢層から若年層へ)を計るため効果的な策になるかと一部では期待された。

しかし、保守派層の強硬な反発は止むことが無く、マスコミとも結託した政府への批判が止まない。政府はやむを得ず治安維持法を発令し、時代の収集と言論の統制にかかる。

三党発足
こうした混乱の中、30歳以下で構成される『ヤング(通称YG)』、31歳以上〜50歳以下で構成される『ミドル(通称ML)』、51歳以上で構成される『シニア(通称SR)』という政党が立ち上がり、またそれぞれに対しオピニオンリーダーが同時発生的に現れ、急速に支持を拡大し瞬く間に世論を三等分する。
熱狂は集会にとどまらず独自のメディア構築をはじめ、有事に備える私兵の鍛錬など際限無く進行する。3つの党はそれぞれが優位性を確保しようと、より過激な施策を実行していく為、歯止めがかからず日に日に関係が悪化し、国会の正常な運営が妨害されるほどになる。
内戦勃発
ある日、国会議事堂がYG一派に襲撃されるという事態が発生。国会期間外ではあったが小銃で武装したYGの選抜私兵隊員達に完全に占拠されてしまった。また、同時に各方面で誘拐テロが多発し多くの代議士が身を拘束され、長野山中へ移送・軟禁されるという事態へと発展する。

これを受け、大阪に設立された臨時政府は警察組織に働きかけ事態の沈静化を計る。しかし、要請を受けた警察組織内部では、SRによって構成される幹部がMLの警察官集団に襲撃されており、幹部のうち数名はMLへの協力を拒否し、銃殺されていたのだった。警察組織には大規模な混乱が発生し、完全に機能を喪失しつつあった。

自衛隊では、国会占拠に先駆ける事数時間、ML、SRの無力化を狙ったYGの作戦行動が展開されつつあったが、事態を察知したMLとの壮絶な銃撃戦が繰り広げられていた。SRの中心人物達は安全確保を第一に緊急避難を実施、全国に散らばり、独自のパイプを利用して各国への救助を要請する事となった。

戦局
人脈と狡知に長けたSR、体力気力充実し、精鋭揃いのML、若さと向こう見ずさで目的達成へ突き進むYG。
各勢力とも、主力武器や戦略が様々で戦局が読めない。マスコミ、自衛隊、警察、司法、これらの組織を掌握し日本を次世代へと導くのはどの勢力か!?新政府樹立を高らかに宣言するのはどの層か。その後、日本はどうなるのか。


来春公開!
乞うご期待!!